ベライゾン・インディカー・シリーズは、今週末NOLAモータースポーツパークで行われる第2戦を前に、ホンダ、シボレーの両マニュファクチャラーに新エアロキットのアップグレードを許可している。
2012年から導入されたダラーラDW12は、シャシーの主要部分をダラーラが製作し、ノーズやウイングなどボディパーツを他のメーカーが生産できるというコンセプトで導入されたシャシーで、今季からホンダ、シボレーがエアロパッケージを各々開発。各エンジンマニュファクチャラーの使用チームが、それぞれのエアロキットを使用し、セント・ピーターズバーグで初めてのレースを迎えた。
ウィル・パワーが、予選中に13年間保たれてきたセント・ピーターズバーグのコースレコードを更新するなど、エアロキットの導入によって速さを増した。しかし、ホンダとシボレーのエアロキット両方ともに翼端板周辺などに小さなウイングが装備されているため、決勝レースでは接触によって取れた破片を回収するためにセーフティカーが何度も導入。また、カーボン製の破片がコーストラックから90メートルほど離れた観客に直撃し、負傷するなど様々な問題を引き起こした。
インディカーの競技委員長を務めるデリック・ウォーカーは、「我々は、改善をしようとするホンダとシボレーを称賛している。セント・ピーターズバーグから迅速に対応し、我々のパートナーは、今週末のレースに間に合わせるため精進してくれた。我々はこの協力を続けて、未来の新たな改善を期待しているよ」とコメント。
新エアロパッケージの変化は、マシン同士の接触によっての損傷を少なくすることを狙いとしている。
「インディカーは、クオリティのあるレースを生み出し、ファンのための変化を常に取り組んでいる。これらのアップグレードは、今週末のNOLAモータースポーツパークでのレースを即時に改善する最初のいいステップだよ」とウォーカーは語っている。