IZODインディカー・シリーズ第4戦サンパウロは30日、予選が行われ、ウィル・パワー(ペンスキー)が開幕から4戦連続でポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(KVレーシング/ロータス)は10番手とストリートでの自己最高位をマークしている。
「舗装が新しくなって、サンパウロは世界でも素晴らしいストリート・コースとなった」。ポールポジションを獲得したパワーは、記者会見に現れるとまずはレース・プロモーターを褒め讃えた。ポール・タイムは昨年より5.8396秒も速くなった。
「ミスなくクリーンに走り、好タイムをマーク。ポールポジションをまたしても手に入れることができた」と彼は予選を振り返り、喜んでいた。これで開幕から4戦連続のポールポジションだ。しかも、予選2位となったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)を0.4017秒も突き放す1分21秒8958(平均時速111.478マイル)というラップタイムを彼はマークしたのだった。まさに圧倒的と表現すべき速さをパワーはブラジルのファンに見せつけたのだ。
「明日もクリーンに走って勝利を飾りたいものだね」とパワー。今シーズン2勝目、サンパウロでの2年連続優勝に照準はピタリと合わせられている。
「ポールはウィル・パワーばっかりと飽き飽きして言う人もパドックにはいるだろう。しかし、彼は見事な速さを発揮しているのだ。僕らは今のマシンをさらに良いものに仕上げ、彼をポールの座から引きずり下ろさなくてはいけない」と2番手のハンター-レイ。
「このコースは長いストレートが3本もあり、そのストレートエンドではハードブレーキングが必要。マシンを良いものにできていればオーバーテイクは十分に可能だ。ポジションが目まぐるしく入れ替わるエキサイティングなレースが今年も繰り広げられることになるだろう。明日のレースが楽しみだよ」とハンター-レイも逆転勝利を狙っていることを語った。
予選3番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、予選4番手はライアン・ブリスコー(ペンスキー)、予選5番手はグラハム・レイホール(チップ・ガナッシ)、予選6番手はダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)と、ペンスキーとチップ・ガナッシの2強がひしめくことに。
サンパウロでの開催となった今回のレースだが、予選ファイナルにブラジル人ドライバーは残れず。ブラジル勢の予選最速はエリオ・カストロネベス(ペンスキー)の7番手。トニー・カナーン(KVレーシング/ロータス)は21番手だった。
佐藤琢磨は、ストリートコースでの自己ベストとなる予選10番手。プラクティス2回ではマシン・セッティングが思うように進まなかったが、予選に向けてのセッティング変更が正解で一気にタイム短縮を果たした。
「自分たちが置かれていた状況を考えると、予選での自分のパフォーマンスは悪くなかったと思います」と琢磨。「マシンのセッティングはステップを踏んで良いものにして行けた。チームが全力を出してマシンを仕上げ、僕も全力でマシンを走らせた。しかし、まだスピードが足りていなかった。明日のレースに向け、これからデータをもう一度じっくりと検討します」
「そして、ウォームアップで良いマシンであることを確認してレースに臨みたい。僕は去年、ブラジルでのレースを戦っていません。1周目でリタイアとなってしまったので。そのために明日の決勝では序盤は様子を見ながらの戦いになるか思います。しかし、終盤にはいい勝負ができるポジションにつけていたいと考えています」と決勝に向けて語った。
