IZODインディカー・シリーズ第2戦バーバーは31日、予選が行われ、エリオ・カストロネベス(ペンスキー)がポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は16番手となっている。

 第2戦ホンダ・インディ・グランプリ・オブ・アラバマの予選日は朝から天気が悪く、雨こそ降っていなかったものの、バーバー・モータースポーツパークは濃い霧に包まれていた。金曜のプラクティス1はドライだったが、プラクティス2は最初から最後までウエット。予選前に予定されていた今日のプラクティス3は救急用ヘリコプターが霧のために到着できずにキャンセルされた。

 走行時間が非常に短く、路面のコンディションも未知数という厳しい条件下で予選は午前9時40分にスタート。曇り空の間から太陽が時折顔を出し、気温と路面温度がジリジリと上昇して行く中で予選が行われた。

 2グループに分かれてのQ1ではダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)が9番手に沈むことに。Q2進出に失敗するのは2010年のセント・ピータースバーグ以来キャリア2回目のことで、26台中18番手グリッドからスタートすることに。また、Q2でもハプニングがあり、Q3進出の候補に挙げられていたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がセッション半ばにスピンし、ガ-ドレールにクラッシュ。赤旗が出されたのだ。これによりQ3進出がなくなっただけでなく、サイモン・ペジナウ(シュミット・ハミルトン)とEJビソ(KVレーシング)は本格的なアタックを行う前にQ2が終わってしまい、Q3ならず。ライアン・ブリスコ(ペンスキー)はクラッチ・トラブルが発生して1周もできず、予選12番手となった。

 混乱のQ2を経てファイアストン・ファスト6にはエリオ・カストロネベス(ペンスキー)、ジェームス・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)、JRヒルデブランド(パンサー)、マイク・コンウェイ(AJフォイト)、トニー・カナーン(KVレーシング)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)の6人が進出。10分間の予選ファイナルステージで1分10秒4768のトップタイムを出してポールポジションを手にしたのは、カストロネベスだった。カストロネベスにとっては今年初、キャリア37個目のポールだ。

 カストロネベスに続いて予選2番手となったのはヒンチクリフ。1分10秒5222でのキャリアベストグリッドとなっている。エンジン別ではシボレーがワンツーを達成。トップ4独占となった開幕戦とくらべ、ホンダ勢が幾分かの巻き返しを見せた形だ。ホンダ勢のトップはディクソンの予選3番手となっている。

 ロータスエンジン勢のベストグリッドはセバスチャン・ブルデー(ロータス・ドラゴン)の17番手となった。開幕戦でロータスは、アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)による予選17番手がベストだったので、2戦続けて同じポジションが最上位となった。

 なお、カナーンはQ3でオルタネート(ブラックタイヤ)をチョイスし、ファスト6の最下位となる6番手に終わった。レッドタイヤを1セット温存する作戦だとして、明日のレースでそれがプラスに働くかは興味深いところだ。

 開幕戦で優勝し、第2戦ではポールポジションを獲得。出足快調のカストロネベスは、「僕らにとって完璧な予選になった。Q1でのマシンはハンドリングが良くなかったが、何とかQ2進出できた。そこでマシンセットを変更したら一気にバランスが良くなり、Q3でも思う存分戦えた。ポール獲得は嬉しいね。このコースは抜きにくいから間違いなく有利だ」と大喜びだった。

 佐藤琢磨は、開幕戦に続いてQ1敗退を喫した。琢磨はQ1のグループ2で走ったが、スロー走行でウィービングしていたジェームス・ジェイクス(デイル・コイン)にフライングラップを邪魔され、8番手でQ2進出ならず。Q1の6番手でQ2に進んだカナーンとの差は0.0878秒しかなかった。

「朝のプラクティスが走れず、予選は難しいものになりました。霧でセッションがキャンセルされ、昨日から今日へとセットアップ変更したマシンの状況を確認できませんでした。その上、トライしたことのない新スペックのレッドタイヤは、グリップは高いけれどもライフは短く、アタックできるのは2周まででした」と琢磨。

「アタックを始めて、スピードに乗ったところでトラフィックに遭遇。それで僕らの予選は終わりました。マシンのバランスは最高ではなかったけれど、Q2進出は可能なマシンにはなっていたはず。抜きにくいコースですしとても残念です。明日のウォームアップはレッドとブラック、両方のタイヤでのマシンのハンドリングをチェックしなくてはならない。とても重要なセッションになります。明日のレースはタイヤのマネージメントが大きな鍵を握るでしょう」

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