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第4戦 サンパウロ・インディ300(ブラジル)
予選12位(5月4日):6列目グリッドからサンパウロ戦に挑む
決勝2位(5月5日):2位フィニッシュでポイントリーダーに浮上
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ときには、あるドライバーにとって最高のレースが、最高の結果をもたらさないこともあります。今日の佐藤琢磨が、まさにそれでした。ABCサプライ・ホンダを駆る琢磨は、本日開催されたイタイパヴァ・サンパウロ・インディ300で素晴らしい、そして勇敢な走りを見せたものの、最終コーナーでジェイムズ・ヒンチクリフにパスされ、2位に終わりました。
これで琢磨はIZODインディカー・シリーズのポイントテーブルでトップに浮上し、AJフォイト・レーシングはポイントリーダーとしてインディ500に挑むことになりました。チームがインディカー・シリーズでポイントリーダーに立ったのは、1998年にシリーズ・チャンピオンに輝いたケニー・ブラック以来のことです。
12番グリッドに並んだ琢磨は、スタートやリスタートで「No Attack, No Chance」のモットーを遺憾なく発揮し、素晴らしい活躍を見せます。彼はサンパウロの市街地コースでボディワークにダメージを与えることなく離れ業を演じ、毎回のように順位を上げていき、34周目にはトップに立ちました。その4周後にコーションとなるとピットストップを行いましたが、ほとんどのドライバーはこのときステイアウトしたので、AJフォイト・レーシングにとってこれはギャンブルともいえる判断でした。
これが引き金となり、チームはもうひとつのギャンブルに打って出ました。52周目にコーションとなったとき、チームは6番手のポジションと燃費作戦を諦めると、タイアは交換せずに給油のみ実施するピットストップを行ったのです。その後、ピットストップが一巡すると、琢磨は4番手に浮上していました! そして57周目には再び首位に立ちましたが、その後はまずジョセフ・ニューガンに、続いてヒンチクリフが激しく琢磨に襲いかかります。ふたりともニュータイアを履いていたためですが、琢磨はこれをなんとか凌いでいました。
しかし、75周のレースが残り15周になると、No.14のマシーンは次第にオーバーステアになり、琢磨はポジションを守るのに全力を投じることになります。琢磨は最終ラップの最終コーナーまでこれに成功しましたが、最後の最後でヒンチクリフが先行し、チェッカードフラッグを受けました。いっぽう、2位となった琢磨はこれでポイントリーダーに浮上しました。これまでに4度開催されたサンパウロでABCチームが表彰台に立つのは、開催初年度となった2010年にヴィットーラ・メイラが3位に入って以来、今回が2度目となります。
インディ500のプラクティスは5月11日(土)に始まります。そして5月18日(土)にポールデイを行った後、5月26日(日)に97回目となるインディ500は開催されます。
佐藤琢磨のコメント
「トップに立っていた35周目、僕たちはピットストップを行う判断を下しましたが、そのときはまだレースが45周も残っていました。メカニックたちはレースを通じて素晴らしい働きをしてくれました。ヒンチやニューガーデンに比べてタイアがひどく摩耗していたので、とても苦しいレースでした。また、ブレーキも完調ではなく、僕はギリギリの戦いをしていましたが、ヒンチのオーバーテイクは素晴らしかったと思います。彼の今季2度目の優勝を心から祝福します。今日、僕たちのマシーンに優勝できる力はなかったかもしれませんが、AJフォイト・レーシングは鮮やかな立ち直りを見せました。本当に嬉しいです。チームスタッフの働きぶりは最高でした」
(AJフォイト・レーシングのプレスリリースより)
