IZODインディカー・シリーズに参戦するチーム代表は、第4戦ブラジルで会合を開き、2012年から導入される予定のダラーラ製新シャシーに使用できるエアロパーツの使用を2013年まで延期するようインディカー側に申し入れる決議を行った。
2012年から導入される予定の新インディカーは、ダラーラ製の統一モノコックに、他のコンストラクターが製作したエアロパーツを組み合わせることができ、さらにエンジンも現在のホンダに加え、シボレー、ロータスが参加を表明するなど、さまざまな組み合わせが実現できるようになっている。
しかし、そんな中インディカー・シリーズに参戦するチームのオーナー、代表たちはブラジルで会合を開き、経費の関係で新エアロパーツについては2013年まで使用開始を延期するように求める決議を実施、反対票0で議決した。この決議通りにいくと、2012年はダラーラ製モノコック、エンジンだけが導入されることになる。
インディカー・シリーズ代表のランディ・バーナードは4日、アメリカのスポーツチャンネル・バーサスのインタビューに対し、オーナーたちからのリクエストを受けたことを明らかにした。
「ブラジルで、素晴らしいチームオーナーたちとの会合を行った。そこで、2012年マシンについての大きな前進があった。チームオーナーたちは、2013年までエアロパーツを導入しないように投票したのだ」とバーナード。
「ただ、異なる外見を持つマシンを走らせることはインディカー・シリーズにとって大切なことだ。新しい規則を提案したICONIC委員会は、異なる外見のマシンが走ることがとても重要だと提案してきている。一方で、チームオーナーたちの懸念も理解しなければならない」
「チームオーナーたちにとって重要なのは、来季新規則が導入されるにあたって、多くのコストが彼らにのしかかっていることだ。今は様々な意見を聞いている最中なんだ」
また、バーナードは最終的な決定権はインディカー・シリーズにあるものの、チームオーナーたちの意見を外すことはしたくないと語る。
「我々はチームオーナーたちから連絡をもらい、会合に顔を出した。このことが非常に重要なんだ。これはCART、チャンプカーではないが、チームとともに歩むことは非常に重要なことだ。我々は彼らの考えを尊重し、言っていることを確認したい」
「それと同時に、インディカーに求められている関心は何なのかを理解することが大事だ。インディカー・シリーズは最終的な決定をするが、それと同時にチームオーナーたちの意見も聞いた。2013年まで待つことは非常に重要なことなのかもしれない」