IZODインディカー・シリーズ第11戦ミドオハイオは8日、予選が行われ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が今季初めてのポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(KVレーシング/ロータス)は9番手となっている。
ドライで迎えた予選第1セグメントの第1グループ、15分間のセッションでトップタイムをマークしたのは、そのハンター-レイ。第1グループの中では、驚いたことにエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が第1ステージで早くも予選終了となった。第1セグメントの第2グループでは、朝のプラクティスで2番手だったディクソンがトップ。琢磨が5番手につける一方、トニー・カナーン(KVレーシング/ロータス)が第2セグメント進出に失敗した。
続けて行なわれた10分間の第2セグメント。トップタイムはディクソンがマークした1分07秒837。予選結果として採用されるのはファイナル・セグメント=ファイアストン・ファスト6でのタイムとなるが、これが今日の予選で記録された最速タイムとなる。琢磨は9番手でファスト6進出を逃し、チームメイトのEJビソ(KVレーシング/ロータス)はこのセグメント最下位の12番手だったため、KVレーシングは今週はファイナル進出者をひとりも出せなかった。
ソフトコンパウンドでグリップレベルが高く、ラップタイムも速いものが期待できるレッドタイヤを全員が装着。しかし、このタイヤは各エントリーに2セットしか供給されない。ファイアストン・ファスト6となったドライバーたちは、第1セグメント、もしくは第2セグメントで使ったタイヤのどちらかのセットを着けてファイナルを戦うのだ。
しかし、ディクソンの速さはユーズドのソフトタイヤでも変わらなかった。ディクソンは1分08秒07765のベストをマーク。2番手となったブリスコに約0.25秒の差をつけてポールポジション獲得を成し遂げた。このポールは彼にとって今季初だが、2009年のインディジャパン以来という久しぶりのものとなった。ロードコースでのポールとなると、2008年のデトロイト以来だ。
目下ポイントリーダーのダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)は、去年のミドオハイオのレースウイナーだが、今日の予選順位は3番手。「ミスのない1周を完成させることができなかった。自分が完璧な仕事を達成できなかったということだ。そうした状況を考えれば予選3位という結果は悪くない」とフランキッティ。
一方、去年のポールシッターであるウィル・パワーは予選4番手で、「ファイナルラップは2番手になれるものだったが、ミスを冒した」と悔しがっていた。
フランキッティもパワーも、ミスのない1周とできていれば2番手になれる可能性はあったと語った。それだけ今日はディクソンの速さが突出していたのだ。「今週は予選までが非常にスムーズに進んできた。僕らのマシンは予選で使ったソフトタイヤでのバランスがライバルたちよりも良かったんじゃないかな? テストの時から路面の変化を追いかけてセッティングを変更し続けた。今日も状況は同じだった。そして、今日はコンディションの変化が激しく、コースの一部ではグリップが非常に低かったので、ドライビングもセッティングも難しかった」とディクソンは語った。
エドモントンでポールポジションを獲得したばかりの琢磨は、去年ミドオハイオで予選3番手に食い込んでおり、今回もポール争いを行うものと期待がされていた。しかし、残念ながらファイナル進出を逃す9番手。昨日エンジントラブルに見舞われ、4周しか走れなかった影響は小さくなかった。
今朝のプラクティス終了間際にフレッシュタイヤを装した琢磨は3番手につけたが、「コーナーによってマシンの動きがバラバラ」とマシンの仕上がりには満足していなかったのだ。そこまでの遅れが、結局は予選で露呈した。3人のドライバーたちによって得られたデータを分析し、ファイアストンの供給するソフトタイヤの性能を推測し、路面コンディションの変化も読んで用意した予選用セッティングは、マシンに琢磨の狙っていたハンドリングをもたらすことはなく、琢磨のベストは第2セグメントの最終ラップで記録した1分08秒8653だった。ファイナルに進むには、これよりコンマ4秒以上速く走る必要があった。
「昨日のプラクティスでほとんど走ることができなかったのに、今日の予選前に行なわれたプラクティスではマシンのバランスを向上させられた。しかし、予選はとても難しかった。マシンは全体的にグリップ不足でした。9番手はとても残念です」と予選後琢磨は語った。
