IZODインディカー・シリーズにタイヤを供給するファイアストンは、インディ500でのレコードスピードを更新するために、まずは来季のインディ500でグリップレベルを増加させようと計画している。
インディカーは、2016年に行われる第100回目のインディ500までに現在の予選最速スピードを更新したいと望んでおり、今週ファイアストンは3度のインディ500優勝経験を持つダリオ・フランキッティをはじめ、今季のウイナーであるトニー・カナーン、サイモン・ペジナウ、マルコ・アンドレッティ、ウィル・パワー、そしてジャスティン・ウィルソンといったドライバーと共に開発テストをインディナポリス・モータースピードウェイで行っている。
ファイアストンのチーフ・エンジニア、デール・ハリーグルは、2016年に向けてスピードを上げる計画の第1歩が進行中で、2014年のインディ500のタイヤはよりグリップが増加したものになると語る。
「インディカーは、インディアナポリスでの緩やかなスピードアップを求め、この計画を考えた。我々はその曲線の最上部にいる。将来スピードを増加させるために我々が今何を開発しなければならないのか確かめているんだ」とハリーグル。
「インディカーは、エアロキット開発の最前線に我々を居させてくれ、タイヤにどのような影響がでるのかを話している。我々にはとてもいいオペレーションだね。トップに居続けることができるんだ。タイヤパフォーマンスは、今年の5月もよかったよ。我々はそれをもう少しだけ良くできると考えているよ」
現在、インディアナポリスのトラックレコードはアリ・ルイエンダイクが1996年に出した237.498mph。今年のインディ500でエド・カーペンターが出した予選スピードは、228.762mphに留まっている。