オーストラリアGPでの偽証スキャンダルに関し、マクラーレンにさらなるペナルティが科せられる可能性が高いと見られている中、チームプリンシパルのマーティン・ウィットマーシュの将来についても、何らかの動きがあるかもしれない。
今季マシンMP4-24の不調に苦しんでいるマクラーレンは、この件のペナルティが軽いことを願っているだろうが、FIAはそれほど軽い罰則では済まさないだろうと見られている。
セーフティカー出動下のヤルノ・トゥルーリの追い抜きに関し、ルイス・ハミルトンとスポーティングディレクターのデイブ・ライアンが虚偽の証言を行ったことが発覚、開幕戦のリザルトから除外された。
マレーシアでハミルトンはメディアを前に謝罪を行い、自分はライアンの指示に従っただけだと発言した。偽証を行ったマクラーレンは、FIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)によって、今シーズンの選手権からの除外や重い罰金などを言い渡される可能性がある。ライアンはすでにチームから停職処分を受けている。
「我々はFIAのオブザーバーとスチュワードからの報告を待っているところだ。その後、チームの行為に関してさらなる調査を行うかどうかを検討する」とFIAのスポークスマンがロイターに対して語っている。
その“報告”は近々行われるものと見られ、マクラーレンの運命については早ければ水曜にも判明する可能性があると一部メディアが報じている。しかし、判決が下されるのはWMSCが召集された後で、ヨーロッパラウンドが始まった後になりそうだ。
ライアンはスケープゴートにされたものと見られている一方で、今年就任したばかりのチームプリンシパル、ウィットマーシュは自らの将来について沈黙を守っている。しかしメルセデスモータースポーツのバイスプレジデント、ノルベルト・ハウグは、次戦中国GPが始まる前に状況をはっきりさせるため、今週中にもウィットマーシュと話をするつもりであるとコメントしている。
「このチームの株主が事態を把握し、最終的には彼らが、チームのために最善なのは何なのかを決めることになる」とウィットマーシュはマレーシアGPの週末にメディアに対して語っている。
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ウィットマーシュの将来はチームの株主が決定
