ウイリアムズは今、来季F1に向けてキミ・ライコネンと契約することがプラスになるかどうかを真剣に検討しているといわれている。
ライコネンは今月ウイリアムズのファクトリーを訪問、それにより、来季ルーベンス・バリチェロの後任としてF1に復帰するのではとの報道がなされた。すでに両者は同意したと伝えるメディアもあるが、実際にはまだそのような段階ではなく、詳細な話し合いによって契約のベースとなる条件について定まってきている状況であるとみられている。
ライコネンはウイリアムズと契約することによって、トップチームに対してF1に復帰したいという気持ちが真剣であることをアピールしたいと考えているようだ。
ライコネンの件についてウイリアムズはノーコメントを貫いているが、チェアマンのアダム・パーはライコネンの加入はチームにとってプラスになり、スポンサー候補への強力なアピールにもなると考えている。今季苦戦しているウイリアムズにとって、来季は復活をかけた重要な年になる。
しかしライコネンとの契約は大きな賭けにもなる。彼はF1から2シーズン離れており、その間参戦したWRCでは目だった結果を残せていない。
また、ライコネンに関してはモチベーションが保てるかどうかも問題となる。彼が高額のサラリーを望めば、ウイリアムズがこれに応えるのは難しいだろう。さらに、ライコネンはスポンサー活動を嫌っているため、チームにとって新たなスポンサー獲得にはつながらないかもしれない。ある関係者は、彼自身がスポンサーを持ち込むのは別として、彼がチームに新たなスポンサーを呼び込むのは難しいのではないかと予想している。
ウイリアムズチームのある関係者は、ライコネンとの契約が実現するかどうか疑問であり、チームは結局パストール・マルドナドのチームメイトとして、資金を持ち込める若手ドライバーを選ぶことになりそうだとコメントしている。