ウイリアムズのテクニカルディレクター、マイク・コフランは、2013年型マシンFW35は進化型でありながら80パーセント以上が新しいマシンであると説明、主にコアンダエキゾーストによりパフォーマンス向上を狙っていくと説明した。
ヘレステストで唯一昨年型マシンを走らせたウイリアムズは、19日、バルセロナで新車FW35を初披露した。
コフランはこのマシンはFW34の主要な数カ所を改良したものであるとして、次のように説明している。
「今年の冬は規則の変更がほとんどなかったが、このマシンによって成し遂げたパフォーマンスの向上には満足している」とコフラン。
「FW34より優れ、洗練されたF1マシンになった。このプロジェクトにかかわった全員が自分たちの作業を誇りに思っていることと思う」
FW35は2012年モデルの進化型でありながら80パーセント以上が新しくなっており、ギヤボックス、リヤサスペンション、ラジエター、フロア、エキゾースト、ボディワーク、ノーズが一新、重量も抑えられている。
また、多数の新パーツを導入するにあたり、信頼性の向上にも取り組んだという。
ウイリアムズはシーズンを通してこのマシンの開発を続ける予定で、開幕戦には空力面のアップグレードがなされる。
最終戦までにはマシンパフォーマンスが大きく改善されることが期待されているが、それを実現するための主要なエリアはコアンダエキゾーストであると、コフランは明かした。
「コアンダ効果は我々にとって大きなテーマになるだろう」とコフランは言う。
「マシンのこのエリアにおいて規則の明確化がなされていないため、ここで得られるメリットを最大限に引き出すため、ルノーと緊密に協力していく。今年はDRSの使用が制限されるので、そこに向けていたリソースを他のエリアに割り振る」