ウイリアムズは、長期的に財政面の安定を図るため、株式公開を検討していることを明らかにした。
ウイリアムズは昨年末で多数のスポンサーを失った。チームプリンシパルのフランク・ウイリアムズは、21日、チームを長期的に望ましい形で存続させるため、株式公開を検討しているとのコメントを発表した。
「私は何年も前から、パトリック(・ヘッド)と私がチームを設立した1977年当時の目標に忠実であり続ける形でウイリアムズの長期的なオーナーシップを維持する手段を検討していた」とウイリアムズ。
「当時の私の目標は、インディペンデントのコンストラクターとしてF1でレースをすることだった。私は今までこのことに大きな情熱を注いできたし、健康に恵まれる限り、私はレースを続ける。また、私が去ってからもずっとチームがよい状態でレースを続けることを願っている」
「そのためには、ウイリアムズがインディペンデント・コンストラクターでいられ、F1および我々を30年にわたってサポートしてきた健全なビジネス手法にかかわる人々が所有し構成するような所有構造を計画することが賢明であり必要である」
「私は、これを達成する最善の選択肢は、我々の株主のベースを拡大して一般の株主を加え、同時に長期的な投資者に安定した中心部としてチーム運営に深くかかわってもらうことであるという結論に達した。これによって、安定性、優れた統治および業務上の信用が確保され、我々は最高の人々およびパートナーを引きつけてつなぎとめることができると信じている」
「従って、パトリック、トト(・ウォルフ)、そして私はこの選択肢を真剣に検討しており、状況が整えば、近い将来に行動を起こす」
フランク・ウイリアムズとパトリック・ヘッドは、長い間チームの支配権を完全に握ってきたが、2009年末にオーストリアのビジネスマン、トト・ウォルフに10パーセントの株式を売却した。
フランク・ウイリアムズは、自分は今後も筆頭株主およびチームプリンシパルであり続けると断言した。
「どのような手段をとるにせよ、私は今後もAT&Tウイリアムズの筆頭株主であり、チームプリンシパルである」