ウイリアムズF1チームは、カタール・サイエンス&テクノロジー・パーク(QSTP)と提携し、同敷地内にウイリアムズ・テクノロジーセンターを置き、F1から生まれた技術を幅広く産業的に利用するための研究開発を行うことを発表した。
QSTPは、企業に対して技術開発や商品化のための設備を提供しており、メンバーには、マイクロソフト、シェル、トタル、エクソンモービル、GEなどが名を連ねている。F1関連施設がヨーロッパ以外の地に置かれるのはこのウイリアムズ・テクノロジーセンターが初めてとなる。同センターは、F1から生まれたR&Dプロジェクトを商業的な目標をもって推し進める。KERSプログラムを基にしたMLCフライホイールを産業向けに利用するための開発、ウイリアムズF1のシミュレーターのノウハウを市販車向けに応用するための開発などの作業に取り組む予定となっている。
ウイリアムズ・テクノロジーセンターは QSTPの45,000平方メートルの敷地内に置かれ、ウイリアムズF1とQSTPはパートナーとしてR&Dプログラムのための資金を出し、F1から生まれたテクノロジーの産業的利用からの利益を得る。
今回の提携にあたり、今週末のアブダビGPでウイリアムズのマシンにはQSTPのロゴが飾られる予定となっている。