レッドブルのマーク・ウエーバーは、モナコGP決勝で、チームメイトのセバスチャン・ベッテルを助けるためにペースを抑えて走ったとの説を否定した。
ウエーバーはポールポジションからスタートし、背後に迫るニコ・ロズベルグとフェルナンド・アロンソを押さえ切って今季初優勝を飾った。
ベッテルは9番グリッドから、前のライバルたちとは異なりソフトコンパウンドでスタートし、他より遅くピットストップを行った。ベッテルは、ハミルトンの前でコースに復帰し、アロンソから僅差の4位を獲得した。
ウエーバーは、ベッテルが順位を上げるチャンスを与えるために故意にペースを抑えて走ったのではないかとの推測を否定した。
「チームメイトのセバスチャン・ベッテルが順位を上げるのを助けようとして、僕がニコとフェルナンド、それから同じように僕の後ろにいたマクラーレンのルイス・ハミルトンのペースを抑えたという推測があると後から聞いた」とウエーバーはBBCのコラムに記している。
「全くくだらない。モナコではそんな小細工をする余地はない」
「セブはタイヤがだめになって、ピットに入らざるを得なくなった。僕らの方が速くなってきたからだ」
「何か企もうとしていたなら、僕はもっとうまくやっただろう。彼と他のドライバーとの差を縮めさせたいと思っていたら、遅く走ればよかったし、そうすればチームにとってはよかっただろうね。でもそんな計画はなかった」
「その計画の問題点は、自分が後ろのドライバーたち、今回の場合はニコとフェルナンドからより一層大きなプレッシャーを受けることになってしまうということだ」
「小細工をしようとすれば、必ず痛い目に遭う。だからそんなことはやらない方がいい」