F1第13戦ベルギーGPの予選は、レッドブルのマーク・ウエーバーがポールポジションを獲得した。BMWザウバーの小林可夢偉は19番手、HRTの山本左近は21番手だった。
午後2時からの予選、現地スパは雲の隙間から晴れ間ものぞいてコンディションは路面ともにほぼドライ。気温15度、路面温度は21度、朝から気まぐれな天候を繰り返しているスパウエザーは湿度も74%と、このセッション中にも再度の降雨が予想されている。
Q1
早ければセッション終盤にも雨が降るという予報があるため、Q1の開始とともに上位勢を含む多くのマシンがコースインする。しかし最初のインラップでルノーのビタリー・ペトロフがターン7の縁石に残っていた水に乗ってスピン。マシンはコース脇のフェンスにヒットしてストップし、セッションは予定外の赤旗が出る混乱の中で幕を明けた。
5分以上の中断を経て、現地時間の14時08分にセッションがリスタートする。すでに雨雲は接近し始め、マクラーレン勢など数台は最初からオプションのソフトタイヤでアタックに向かうが、各車はセクタ−2付近で降り出した雨を受けながらの走行を強いられることに。
するとイエローフラッグ下のターン14で5〜6台が絡んでコースオフするなど、セッションは激しく混乱。残り12分を切るとついに雨が本格的に降り始め、各車は一旦ピットへ戻ることになってしまった。この時点のトップは1分56秒台のタイムを出したルイス・ハミルトンだが、後続の順位は上位下位のチームに関係なくタイミングよくタイムを出した順に各車が入り乱れる状態となった。
Q1は残り10分からマシンが再びコースインを始める。日差しも戻り路面が乾いていく中で多くのマシンがインターミディエイトタイヤで走行。終盤にはドライタイヤでアタックするドライバーも現れるなか、最後はニコ・ロズベルグが1分54秒826というタイムでQ1のトップに立つ。他の上位勢も結果的にはほぼトップ10をキープして混乱のQ1を凌ぐことができたが、ザウバーの2台はセッション終盤に相次いで湿った路面に足元をすくわれコースオフ、可夢偉は19番手、ペドロ・デ・ラ・ロサも22番手と2台はあえなくQ1で脱落する結果となってしまった。
Q2
天候も落ち着き、一転して快晴のもと行われた予選2回目は、序盤こそ急速に回復していく路面状況によりトップタイムが次々と塗り替えられる展開となったが、ほぼドライ路面となった終盤のアタックではマクラーレンが速さを発揮。ハミルトンが1分46秒211でQ2のトップ通過を果たすと、ジェンソン・バトンも2番手につけた。セバスチャン・ベッテル、ウエーバーのレッドブル勢が3、4番手に入り、フェラーリの2台も難なくQ3に進出。ウイリアムズのルーベンス・バリチェロもチェッカー間際に9番手へ飛び込び、Q3進出を果たした。
一方でメルセデス勢は苦戦の末に2台が脱落。すでに前戦ハンガリーでのペナルティにより10グリッド降格が決まっているミハエル・シューマッハーは、10番手に入ったニコ・ヒュルケンベルグにわずかに届かず11番手に終わる。またチームメイトのニコ・ロズベルグも12番手止まりとなり、そのロズベルグはギヤボックス交換を行ったために、明日の決勝はさらに5グリッドの降格を受けることになっている。
Q3
10分で争われた最終Q3は、セッション半ばにまたも短い降雨があり、これが結果としてレッドブルのウエーバーを助けるかたちとなった。ウエーバーは序盤の走行で1分45秒778というタイムをマーク。ロバート・クビカ、ベッテル、ハミルトン、フェリペ・マッサを従えてセッションを折り返すと、前述の雨で終盤もそのままトップをキープ。一方のライバル勢は再度雨のしみ込んだ路面の影響を受け、ウエーバーのセクター1タイムをどうしても更新できず。最後、セクター3で驚異的な速さを見せたハミルトンが2番手に飛び込むのが精一杯だった。
ウエーバーはこれで今季5度目のポールポジションを獲得。ハミルトンの後ろ3、4番手にはクビカとベッテルがつけ、以下バトン、マッサの順。明日の決勝で300戦を迎えるバリチェロが7番手につけた。
尚、Q1途中にターン14で起きたアクシデントについて、レーススチュワードは走行後に審議を行うことをアナウンスしている。
