7月19日に開幕したスーパーGT鈴鹿公式テストで、S Road NDDP GT-RをドライブしたニッサンGTアカデミーの初代チャンピオン、ルーカス・オルドネスが、初めての鈴鹿サーキットの感想を語っている。
スペイン出身のオルドネスはレーシングカートでわずかに経験を積んだ後、MBA(経営管理学修士)を目指す一方で、ドライビングゲーム『グランツーリスモ』を毎日やり込んでいた学生だった。しかし2008年にニッサンとグランツーリスモが立ち上げたドライバー育成プログラム『ニッサンGTアカデミー』の初代チャンピオンに輝き、国際ライセンスを取得。レースデビューを果たした異色の経歴の持ち主だ。
そんなオルドネスは、ニッサン/ニスモが17日に発表した世界的なドライバー交流プログラム、『ニスモグローバルドライバーエクスチェンジ』の第1弾のドライバーとして、8月17日〜18日に開催されるスーパーGT第5戦・第42回インターナショナル ポッカサッポロ1000kmへの参戦が決定。まずは今回のスーパーGT公式テストに参加し、“リアル”の鈴鹿サーキットを初体験した。
「本物の鈴鹿サーキットを初めて走行して、1周目は興奮したよ。ここはゲームで数えきれないぐらい走った。たぶん1000ラップ以上走っていると思う。コースはバーチャルの世界とほとんど同じだったよ」とオルドネスは鈴鹿サーキットに向け、世界でも屈指の名コースの印象を語った。
「でもリアルの世界はとても暑かった(笑)。ヨーロッパは涼しいから、この暑さとの戦いは重要な問題だね。でもGT-Rのエアコンシステムはとても優れていて、役に立っているよ」
「鈴鹿サーキットは世界で一番好きなコースなんだ。ハイスピードコーナーとスローコーナー、様々なコーナーが組み合わされている。特に1コーナーはすごいよね。130Rは想像以上に速いコーナーだったし、とてもチャレンジングなコースだよ。これからチームと協力し合って、ポッカサッポロ1000km当日の作戦を立てていく。本番が今から楽しみだよ」