F1第1戦オーストラリアGPの予選でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、予選の戦いを語った。
ルイス・ハミルトン 予選=1位
「週末をいい形でスタートできた。前回のレースからかなりの時間がたっているとは思えないよ。マシンがこれほど優れたパフォーマンスを発揮しているのはファクトリーのスタッフ全員が努力してくれたおかげだ。このマシンに乗ることができる幸運に感謝している。昨日から今日にかけてエンジニアたちと一緒にいいバランスを見つけようと懸命に作業に取り組んだ。セッションではその作業を結果に結びつけるために必死に努力した。うまくいくとものすごく楽しいね。僕はこの競争のために生きているんだ。一生懸命働いてくれているメルセデスのスタッフ全員に心から感謝している。それでも今夜は明日のレースに備えて山ほど検討すべきことがある。優勝をかけた争いを制すのは本当に大きなチャレンジだからね。いいレースをするために全力を尽くすよ」
ニコ・ロズベルグ 予選=2位
「今日ルイス(・ハミルトン)はいい仕事をしたね。見事な走りを見せた。僕もマシンに速さがあると感じているが、完璧な1周を走ることができなかった。でもチームはまた素晴らしいマシンを用意してくれたから喜んでいる。今年も最速のマシンだ。ファクトリーのスタッフに感謝したい。明日は長いレースになるから、僕にもチャンスがあると信じている。何が起こるか分からないし、素晴らしいショーを見せたいと思っている。金曜のロングランでは僕の方がルイスよりペースがよかった。でも彼はかなりセットアップを変更したから、それによって速くなっているかもしれないね」
フェリペ・マッサ 予選=3位
「週末を通してメルセデスは群を抜いていたから、僕らは純粋な速さの面でその他のベストになるために戦うことになるのは分かっていた。マシンの力を最大限に引き出せたと思う。だからこそ予選3位を獲得できたんだ。フェラーリは強力でかなり手ごわかったからね。明日は熾烈な戦いになるだろうから、スタートをうまく決めて、正しい戦略を採り、表彰台を確保したい。シーズンをいい形でスタートできればいいね。(メルセデスとの間に)これほど大きなギャップがあるなんてがっかりだけど、努力してできるだけ近づきたい。彼らだけが他のカテゴリーにいる。僕らは今後できるだけたくさんのアップデートを入れるつもりだから、まだまだこれからだ。去年のような開発を繰り返していく必要がある。去年以上にハードに開発を進めていかなければ」
セバスチャン・ベッテル 予選=4位
「現実的に物事を考えなければならないが、今週末は今のところうまくいっているし、マシンには一切問題が起きていない。3位を逃したのは残念だった。3位を獲得できればメルセデスに次ぐチームになれたのに。でも大差で負けたわけではないし、肝心のレースは明日だ。3位を取り逃がしたのは、最初のランで十分な速さを発揮できなかったせいだ。自分に少し不満を感じている。もっとパフォーマンスを引き出せたはずだし、そしたらあとひとつ上に行けたわけだからね。別の戦略を採ることもできただろうけど、基本的にこの結果の責任は僕にある。フェリペ(・マッサ)がいいラップを決めた。僕は最初のセットでそれを上回るタイムを出せたはずだし、もっと速いタイムを出すべきだったと思う。残念ながらそれができなかった。トップ2との差はとても大きいけれど、レースでは何が起こるか分からないよ。表彰台? 予選3位と4位の差はあまりないから、現実的に表彰台を狙えると思うし、それを目指して努力しなければならない」
キミ・ライコネン 予選=5位
「クイックラップのターン3でコンマ3秒ほど失ったし、その後のコーナーふたつでもいくつかミスをした。少なくとも今日の予選ではメルセデスと戦うことはできないと分かっていたが、3位は可能だった。それでもフリープラクティス中のロングランはとてもよかったから、いいレースができるという自信が持てる。あとはいいスタートを決めてベストを尽くすだけだ。上位を争えると思うよ。僕らチームは協力し合ってうまく作業に取り組んでおり、自分たちの状況もしっかり把握している。僕らには速さがあるが、すべての面で改善する必要があるし、僕自身、もっといい走りをしなければならない」
バルテッリ・ボッタス 予選=6位
「ついにシーズンが始まって嬉しい。とてもタイトな予選だったね。マシンのパフォーマンスは優れており、予選を通してずっとフェラーリと戦えた。残念なことにQ2終盤に背中に痛みを感じ始めた。そういう状況だったことを考えると6位には満足しているが、フェリペ(・マッサ)が証明したように、僕らのペースを正確に表した順位とはいえない。予選の間、背中が痛んだので、チームも僕も病院で検査をしてもらうべきだと考えた。彼らの診断を待ちたい」
ダニエル・リカルド 予選=7位
「セッションの中で進歩したのでそれは心強い。マシンの感触をつかみ、ちゃんとプッシュすることができてよかった。7位は今の僕らの位置だと思う。今週末はうまくいっていなくて、予選で初めてソフトタイヤを使った。それを考えるとこの結果には満足だ。ドライバビリティがトリッキーなんだ。去年の今の時期は問題を抱えていたけれど、今年は予想していなかった問題がいくつか出てきた。でもこれが現実なので、なんとか解決しなければならない。7位は現実的に考えて今日可能な最大限の結果だったから、すごく満足だよ。予選の中で間違いなく進歩したから、この調子でレースを戦いたい。今は僕らがいるべき本来の位置には遠く及ばない。(ルノーの)馬力について数値を言うことはできないが、ドライバビリティに関して言うと、パワーをかけたときに感じるのは、もっと走りやすくするために解決しなければならない問題があるということだ」
カルロス・サインツJr. 予選=8位
「すごく満足している。初めてのF1レースを8番グリッドからスタートできるなんて最高の気分だよ! Q1では小さなミスをしたけれど、それを除くととても順調な予選だった。ミスを引きずらず、その後はすべてをうまくやることができたんだ。集中力を保ち、マシンのポテンシャルをフルに引き出すためにうまく調整した。乗っていてとても快適だし、本当に楽しんでいる。明日が初めてのレースだから、何を期待できるのかは分からないけれど、すごく楽しみだよ。ある種の冒険のようなものになると思う。冬の間、準備を整えてきたから、問題ないよ」
ロマン・グロージャン 予選=9位
「またQ3に進出することができてすごく嬉しい。この12カ月、懸命に働いてくれたスタッフのことを考えるとなおさらだ。冬季テストの時点からいいマシンだということは分かっていた。今日はだいたい予想どおりの位置に来ることができた。タイムは接近していて、あとコンマ2秒削ることができれば7位になれた。でも自分たちの仕事にはとても満足している。ここまでのところロングランはかなりよさそうだから、明日のレースでどこまでやれるか楽しみだよ」
パストール・マルドナド 予選=10位
「僕らにとってとてもいい結果だ。トップ10に入ることができたからね。Q3で少し速さを失ったから、本当ならもっといい結果が出せたと考えられるので心強い。去年よりずっといいポジションからスタートできるから、レースにはかなり期待が持てる。明るい兆しを感じるよ。明日いいレースができるといいね」