セバスチャン・ブエミが今週末にF1マシンのドライブを行う。しかしながら、この走行はF1合同テスト前のウォームアップにはならなそうだ。それというのも、走行場所がモントリオールの氷の上だからだ。
2009年からF1にステップアップしたブエミは、カナダGPは未経験。ジル・ビルヌーブ・サーキットを走る代わりに、近隣のオリンピック漕艇競技場に特設された4kmの氷のトラック上を走ることになる。
このイベントはモントリオールがGP開催休止から復活することを広く知らせるために開催される。氷上ではあるが、F1のポテンシャルをデモンストレーションできるようなストレートとコーナー、そしてアリーナ部分を設けたコースを設定。
ブエミよりも先に氷上F1経験をしたことがあるのはニック・ハイドフェルドで、07年に06スペックのBMWザウバーでスイスの凍った湖の上を走行している。このときマシンにはブリヂストンが専用に用意したスパイクタイヤを装着。また、フェラーリはプレシーズン発表会を氷と雪の上でも行っている。
おそらくブエミもモントリオールの観客を驚かせるためには、ハイドフェルドの挑戦時と似たような装備が必要となるだろう。
当時のハイドフェルドは「非常にユニークな経験だった。当然だけど、氷の上は僕が普段F1で走る路面よりもラフなんだ。そして、このような路面の上でグリップをうまく使うことは難しいよね。ドライブをとても楽しんだよ」と語っていた。
