ミハエル・シューマッハーがスキーで装着していたヘルメットカメラは、事故の際に作動しており、その映像から状況がより明らかになる見込みであると、フランスメディアが伝えている。
シューマッハーは12月29日、スキー中の事故により、頭部に重傷を負い、現在フランス・グルノーブル大学病院で集中治療を受けている。彼の容体は安定してはいるものの、依然として深刻な状態であるといわれている。
ヘルメットカメラの存在は3日午後に明らかになった。シューマッハーの家族は事故原因の調査のために関係当局にカメラとヘルメットを提出したが、事故の瞬間にカメラが作動していたかどうかはわかっていなかった。
しかし1月7日、フランスのRMC Sportは、事故が起きた時にカメラは作動しており、残っていた映像は事故原因の調査に役立つものだったと伝えた。
当時シューマッハーがスピードを出していたかどうかが調査対象のひとつになっているが、RMC Sportによると、ヘルメットカメラの映像ではシューマッハーは「非常に低速で滑っていた」ことがわかるということだ。
また、スキーの一般客が撮影した動画にたまたまシューマッハーが写っていたと報じられており、目撃者はシューマッハーは「最高でも20km/h」しか出していなかったと発言している。
事故の状況を明らかにすることは、治療の面でも、責任の所在をはっきりさせるためにも重要であるといわれている。
フランスの検察は、水曜午前にここまでの調査結果を発表する予定となっている。