auto sport誌で毎号連載されている、各国モータースポーツ最新事情をお伝えするコーナー『from Worldwide Pressroom』。日本では馴染みの薄いレースに関する情報も掲載されているが、5月10日発売のNo.1356に掲載されている、カリビアン・モーターレーシング・チャンピオンシップ(CMRC)についての記事は注目だ。

 このCMRCについてレポートしているのは、イギリスの『レースカー・エンジニアリング』誌の編集スタッフであるサム・コリンズ。レーシングカーのメカニズムについては世界随一と言える同誌のアジア地域担当であるため、スーパーGT等日本のレースについても精通している。

 そんなサム・コリンズは、興味深いマイナーレースを求めて世界中を旅しているが、今回レポートしてきたCMRCは、カリブ海に浮かぶ島、バルバドス島で行われている、一切制限ナシのツーリングカーレースだ。

「このシリーズにはルールというものが存在しないに等しい。グリッドに並ぶマシンを見てみると、かつてDTMで走っていたアウディTTやフォード・フォーカスWRCバージョン(リストリクターは外してある)、マツダRX-8グランダム、スーパーツーリングカーなどバラバラだ」と驚きを込めて綴る。

「しかしこのショーの主役はバルバドス出身のマーク・マロニーがドライブするマツダRX-3だった。サイレンサーのついていないエキゾーストから聞こえてくるチューニングされたマツダR20Bロータリーの猛々しい咆哮は、あたかも雷のようだった」

 なんと、すでに日本の公道でもほぼお目にかかることができないRX-3が主役というから驚きだ。コリンズは、CMRCマシンがあまりに過激な理由について、「どうしてそこまで過激なのか、そこには三つの理由がある」とその理由をレポートの中で綴っている。

「これはモータースポーツの西部劇だ。無制限のマシン、規格外のコース、しかも参加者の中には、本物のアウトローもいるようだ。ライバルチーム間の殴り合いの喧嘩などは日常茶飯事だ」とコリンズはレポートしたが、その一方で、CMRCが世界にも門戸を開き、CMRCマシンとDTMマシンのバトル、さらにブラジルストックカーや、日本のGT300車両との対決の実現を期待しているという。遠くカリブ海まで日本のスーパーGTの情報が伝わっているとは、なんとも嬉しい限りだ。

 さらに、CMRCのオーガナイザーはコリンズに対し、9月に開催される世界戦で、本当に世界の頂点に立つ速さを持つマシンなのかどうか、GT500マシンの走りを地元のファンが見たがっているという要望を伝えてきたという。

 実現するかはさておき、カリブ海の超ド級レースの存在を知るべく、ぜひauto sport No.1356をご覧頂きたい。

オートスポーツNo.1356について詳しくはこちらへ
http://as-web.jp/autosport/issue_info.php?no=559
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