カンポス・メタが出資者を募っている、もしくはチームの売却を考えているのではないかというウワサが出ている。各方面の報道を総合すると、カンポスは車両開発を進めるための資金が不足し、マシン製作を行っているダラーラが作業の進行をスローダウンさせているという。

 ダラーラとの提携によって、テストにむけていち早く車両の準備にとりかかっていたカンポスだが、ドイツのサイトmotorsport-total.comによれば、チームに近い人物が、実際にコースを走ることがないかもしれないとコメントしている。

「我々が予算を確保していないことは秘密でもなんでもない。そして時間も限られてきた」とインサイダーは言う。そしてチーム代表のエイドリアン・カンポスは、2010年に参戦するのに必要な金額を集めることが難しいと判断した後に、何組かの出資者またはチーム買収を検討している者と話し合いを行っているという。
「もし、よい出資者が現れるならば、チームの一部を彼らに売却することもできる。必要ならば、丸ごとだって構わない。条件次第ではあるのだが」

 その報道によれば、来週の早いうちに同意が得られるだろうとし、A1GPシリーズ代表のトニー・テイシェイラが出資者として有力候補だという。A1GPは現在、シリーズ運営に行き詰まっているが、テイシェイラは過去にスーパー・アグリ、スパイカー、ホンダなどへの関わりがあるなど、F1に対して興味を持っていることを公言している。

 一方、grandprix.comによれば、カンポスはマシン製作プログラムを進めていくためにすぐにでも現金が必要な状態だという。ダラーラに近い人物が、ダラーラは車両開発のスピードを緩め、カンポスは2月のバレンシアテストに参加できなくなるだろう、とコメントしている。
 今回カンポスの存続危機が言われ始めたのはネルソン・ピケ親子のチームへの関わりが報じられてから。ネルソン・ピケSr.がチームの15%の株式を購入し、チームを支える代りにネルソン・ピケJr.がブルーノ・セナとともにシーズンを戦うという内容だった。

 それまで、ドライバー候補として、ペドロ・デ・ラ・ロサ、ビタリー・ペトロフ、パストール・マルドナドの名前が挙がっていたが、この話によりピケJr.が一気に最有力候補と言われるようになった。
 しかし、このピケから提案に対してカンポスのゼネラルマネージャーのダニエル・オーデットは出資金額が不十分として、この提案は実現する可能性がまずないと発言している(関連ニュースを参照)。

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