イギリスの名門レーシングチームであるカーリンが、将来のインディカー参戦プロジェクトの足掛かりとして2015年からインディライツに参戦すると英国AUTOSPORTは伝えている。
GP2やGP3、F3に参戦し、数々のタイトルを獲得してきたカーリンの次の狙いはアメリカであり、インディライツで2台を走らせるとAUTOSPORTは報道。このプロジェクトは、2、3年後にインディカーへ参戦するためのファーストステップだといわれている。
インディライツのチームは、ニューヨーク州のポキプシーを新拠点とし、アメリカとカーリンの本拠地があるイギリスのファンハームの両方からオペレートするようだ。
インディライツは、2015年シーズンよりダラーラの新シャシーを導入。50馬力のアシストがあるプッシュ・トゥ・パス・システムを加えた450馬力の2リッターターボエンジンを搭載する。
カーリンのオーナーであるトレバ―・カーリンは、「我々は、カーリンチームをアメリカに持っていき、インディライツで新しいチャレンジをスタートさせることをとても興奮しているよ」
「我々は常にアメリカに目を配ってきた。今は我々のフォーカスを広げる時なんだよ。フォーミュラ3やGP2から大西洋を横断し、インディカーやインディライツに挑戦するドライバーを多く見てきた。ヨーロッパのチームとして、そのルートを提供することは意味がある事だ」とコメント。
また新しいチャレンジがこれまでヨーロッパでしてきたチームの努力を裏切ることにはならないとカーリンは語る。
「新しいチャレンジは、我々はカーリンの内部に強いチームスタッフを保有することができ、彼らに新しいゴールと挑戦を提供することができる。このチャレンジを低くみては決してならないが、我々はインディライツで戦える素晴らしいチームを持つことができると信じている。カーリンにとって重要な新しい章の始りとして、チームみんなが興奮していると思っているよ」
カーリンからインディライツに参戦するドライバーは、まだ決定していないとのことだ。
現在インディカーで戦うドライバーには、カーリン・モータースポーツからヨーロッパのレースに参戦したドライバーも多く、2001年にイギリスF3のタイトルを勝ち取った佐藤琢磨をはじめ、ウィル・パワーやチャーリー・キンボール、ジョセフ・ニューガーデン、グラハム・レイホールといったドライバーがカーリンに所属していた。