インディカー・シリーズに参戦するチップ・ガナッシ・レーシングは、2014年のドライバーにライアン・ブリスコを起用することを発表した。
チーム・オーナーのチップ・ガナッシは、インディアナポリスで行われたパフォーマンス・レーシング・インダストリーズにおいて、2014年に8号車NTT DATAのマシンでブリスコをフル参戦させることを発表した。
NTT DATAとのプログラムは、今年のインディ500で8号車をブリスコがドライブしたことから始まっているとオーナーのガナッシと語る。
12月5日に妻ニコルとの間に初めての子供が授かったブリスコは、その翌週の13日には再びインディカーにフル参戦するチャンスを得ることとなった。
ブリスコは、2013年のインディカーシートを失いALMSに参戦していたが、インディ500でチップ・ガナッシ・レーシングの3台目のドライバーとしてスポット参戦したほか、パンサー・レーシングから6戦に参戦している。
インディカーでこれまで111戦に参戦し13のポールポジションと7つの勝利を挙げているブリスコは、「僕はこの瞬間最もラッキーな人間のひとりだと感じているよ」と語る。
「最初にインディカーをドライブしたのは、チップで2004年の終わりのフェニックスだった。その時は、ジェットコースターに乗ったようだったね。素晴らしい経験をたくさんして、素晴らしいクルマをたくさんドライブしたが、ここに戻るのに比べたら何も勝らないよ。新しいチームメイトとチームに戻ることを待つことができないね。信じられない年になるはずだよ」
ブリスコの加入によって8号車をドライブする予定だったトニー・カナーンは、ダリオ・フランキッティの引退によってシートが空いていたターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングの10号車をドライブするようだ。
「とても興奮しているが、これは僕にとってはほろ苦い日だよ。ターゲットチームのためにドライブする一方で、親友のダリオが去ったシートに座ることになる。僕は、彼とチームメイトとして戦うことを楽しみにしていたんだ」とカナーンはコメント。
この変更に関してオーナーのガナッシは、「ターゲットとNTT DATA両方が理解をしてくれた。一石二鳥だね。ライアン・ブリスコというチームに加えたかったドライバーを得るだけでなく、適切だと私が思ったクルマに加入させることができたんだ」と語っている。