バレンシアでDTM初テストを行ったロバート・クビカは、DTMトップドライバーとほぼ変わらないタイムをマークしたと報じられている。
2011年2月にラリーで重傷を負ったクビカは、リハビリを続け、レースへの復帰を目指している。
24日、メルセデスはクビカにDTMマシンでのテストの機会を提供した。クビカは事故以来初めて、サーキットで本格的なレーシングカーを走らせたが、問題なく114周を走りきり、「自分のパフォーマンスにはすごく満足している」とコメントしていた。
その後、Auto Motor und Sportは、クビカはメルセデスのゲイリー・パフェットの最速タイムからわずかコンマ1秒差のタイムをマークしたと報じた。パフェットは2012年DTMでランキング2位を獲得している。
クビカはテスト終了後、DTM参戦は今後の選択肢のひとつだとコメントしたとAuto Motor und Sportは伝えた。
「DTMマシンでの初めてのテストはとても楽しかったし、このシリーズとクルマについて多くのことを学べた。もちろんF1カーに乗れれば嬉しいけれど、一歩ずつ進んでいかなければならない。いつかF1カーに乗る機会をつかみたい」
「今回のテストはDTMのマシンの感触をつかむためのものにすぎない。でもDTMシーズンが始まるのは比較的遅いから、少し時間がある。他の選択肢も含めて、近いうちに決断を下す。DTMはもちろん選択肢のひとつだ。たくさんの要素によって決まるけれど、一番重要なのは僕がきちんとしたペースで走れること、そして快適に走れると感じることだ」
クビカは今年、ヨーロッパ・ラリー選手権に参戦するものとみられているが、その日程はDTMのスケジュールと重なっている。