現在怪我から復帰し、ラリーに参戦している元F1ドライバーのロバート・クビカが、2014年にWRC王者のセバスチャン・ローブと組み、シトロエンからWTCC世界ツーリングカー選手権に参戦するのではないかと報じられている。
Autoweekの報道として英Crash.netが伝えるところによれば、フランスの大手自動車メーカーであるシトロエンがWTCCに参戦するにあたり、クビカに対して2014年シーズンのオファーを出しているという。
現在、WRC世界ラリー選手権に参戦しているシトロエンは、今季からシリーズの第一線を退いたセバスチャン・ローブとともに2014年からのWTCC参戦を検討していると認めており、レポートの背景として、クビカが今シーズンのヨーロッパラリー選手権でシトロエンDS3をドライブするという噂が出ていたことを挙げている。
WTCCは、2013年からディーゼルエンジン車の出場が認められず、2014年からは新しいS2000規定が導入。より大きな空力デバイスの装着や重量低下、パワーの増大など、現在と同等のコストでパフォーマンスアップを図る方向にシフトする。
一方で、クビカは今週末、バレンシアでDTMドイツツーリングカー選手権のメルセデスベンツCクラスをテストする予定だ。シトロエンとの噂が上がる中、メルセデスベンツのステアリングを握ることがF1復帰を目指すクビカの今後にどう関係するのか注目が集まる。
また、クビカの噂が上がる一方で、WRCで長年活躍してきたスタードライバー、ペター・ソルベルグについても、ライバルだったセバスチャン・ローブ同様、WTCC転向の可能性が伝えられている。
ソルベルグについては、クビカと同じシトロエンに加え、2014年の新規定導入を機に参戦を狙うメーカーが候補に挙げられており、英Crash.netはこの中にルノー、スバルの名を挙げる。
Crash.net同様にソルベルグのWTCC転向を伝えている英AUTOSPORT誌は、ソルベルグが同シリーズのほかに欧州のラリークロスやスカンジナビアン・ツーリングカーのオプションも検討、アメリカのXゲームにも興味を示していると報じている。