FIAとフォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)がバジェットキャップについて論争を繰り広げている中、BMWザウバーのロバート・クビカは、フェラーリをはじめとする大手マニュラクチャラーがF1から去れば、彼らのことは“あっという間に”忘れ去られるだろうと語った。

 BMWはバジェットキャップ制が導入されれば撤退すると明言はしていないものの、モータースポーツプレジデントのマリオ・タイセンはこの規則に否定的な発言を行っている。一方でフェラーリ、ルノー、トヨタ、レッドブルはF1撤退を宣言しているが、FIA会長マックス・モズレーは、「フェラーリがいなくてもF1はやっていける」と反撃している。そして、一時フェラーリ入りのウワサが出たことがあるクビカは、モズレーの意見に同調した。

「チームのほとんどが大手マニュファクチャラーや自動車会社ではなかった時代があり、それも遠い過去ではない」と、モナコでクビカはロイターに対してコメントした。
「自動車会社はエンジンを供給したが、チームを運営していたのはプライベーターだった。フェラーリや他の自動車メーカーがいなくなれば、皆あっという間に彼らのことは忘れてしまうだろう」
「もちろん状況は変わるだろうけどね。ミハエル(・シューマッハー)が引退した時、F1はもうこれまでとは違ってしまうだろうと誰もが言ったのを僕は覚えている。でも、いったんシーズンが始まれば、ミハエルがいないなどと考える者は誰もいなかった。本当にあっという間だよ。(ミハエルがいなくても)レースは相変わらず面白かったし、とても楽しかった。そんな風にF1は続いていくんだよ」

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