ビタリー・ペトロフがルノーF1のシートを喪失する危機にあるとの推測が持ち上がる中、クリスチャン・クリエンは、自分は最後までルノーの候補に残っていたと明かし、今も今季F1参戦を諦めていないと述べた。
「ルノーのファクトリーに行って、マシンやチームを見せてもらった」と昨年までBMWザウバーのテストドライバーを務めていたクリエンはlaola1.atにコメントしている。
「彼らは発表会の朝までビタリー・ペトロフ起用を決めてはいなかった」
「今年はドライバーマーケットが久々に活発になっているから、チャンスはまだ十分ある」とデル・スタンダードに対してクリエンは語っている。
「僕らは今、シートを提供することが可能なチームと話し合いをしている。スピードと経験の僕のパッケージを考えれば、スポンサーにとって大きな価値をもたらすことができる。これは他の人間にはなかなかできないことだ」
「現在の経済状態において、ドライバーの金銭的なファクターが重要になりうるのは事実だ。だからといって、たとえばペドロ・デ・ラ・ロサやビタリー・ペトロフがドライバーとして優秀ではないということではないけれど」
「ルノーに関しては、(ドライバー)決定の24時間前まで、僕はその短いリストの中に入っていた。ぎりぎりになって決定されたんだ。チームがかなり悩んだことは間違いない。もう1年リザーブドライバーを務めるというのは最悪の結果だが、空いているシートがある限り、そして自分に現実的なチャンスがある限りは、F1に参戦するために努力を続けていく」
現在空きシートを有しているのは、カンポス・メタ1とUSF1で、いずれも今季参戦を実現できるのか危ぶまれている。