ロータスF1チームの株式を取得したとされる投資グループ、クワンタム・モータースポーツのボス、マンスール・イジャズが、契約の遅れから来季に向けてキミ・ライコネンを獲得できなかったが後悔はしないと語った。
今年6月、ロータスチームのオーナー、ジニー・キャピタルがチームの株式35パーセントをインフィニティ・レーシングに売却することが発表されたが、取り引き完了が遅れていた。しかしパートナーが名称をクワンタム・モータースポーツに変更して交渉を進め、3日、クワンタムのボス、イジャズは、契約は成立すると断言した。
しかし、この投資契約の遅れにより、ライコネンは9月にすでにフェラーリ移籍を決定してしまった。
イジャズは、ライコネンを走らせたかったと述べながらも、ニコ・ヒュルケンベルグと共に成功を収められると確信していると語った。
「私はキミというドライバーに対して大きな尊敬の念を抱いている」とイジャズ。
「彼の気まぐれな性格が大好きなんだ」
「だがこのことについて後悔はしない」
「我々の世界には自分がコントロールできない物事がたくさんある。これもそのひとつだ。我々には不可能だった」
「我々はできるだけのことをした。我々がこちらに動くと彼らがそれを阻むということを繰り返した後に、ついに合意に達した」
「だがその間に、人々は別のことをしなければならなくなった」
「誰もがそれぞれ決断を下すための期限というものがある。我々がそれを変えることはできない」
「だが私の答えは、彼が去ることに関して後悔の念を口にすることはないということだ。なぜなら我々にはニコ・ヒュルケンベルグがいて、目の前に美しく光り輝く地平線が見えているからだ」
「彼(ライコネン)をあと1年か2年走らせたかったか? もちろんだ」
「だが彼のフェラーリでの成功を祈ろう。来年可能な限りすべてのレースで表彰台に立ち、彼のひとつ上の段に上ることを楽しみにしている」
ロータスはまだ正式にクワンタムとの契約もヒュルケンベルグとの契約も発表してはいない。