スーパーGT第7戦オートポリスは29日、ノックアウト形式の公式予選が行われ、ウエットコンディションのQ3でアンドレ・クートが1分46秒534というタイムをマーク。見事GT500クラスでの初のポールポジションを獲得した。GT300クラスはS Road NDDP GT-Rがポールを獲得している。
Q1:
午前に続き、ウエットコンディションの下迎えたスーパーGT第7戦オートポリスの公式予選。時折かなり雨が強くなることがあるため、コース上の水量も変化。難しい状況下での予選Q1となった。
GT300クラスでは、水量の多い中でJLOC ランボルギーニ GT3やZENT Audi R8 LMSがコースアウトを喫する中で、S Road NDDP GT-RがトップタイムをマークしQ2進出。HANKOOK PORSCHE、マネパ ランボルギーニ GT3と続くことになった。一方でQ1ノックアウトとなったのはJLOC Verity ランボ RG3以下の8台。午前中の走行でクラッシュしたエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電は「ちょうどパーツがない部分が壊れてしまった(加藤寛規)」ということでこの予選に出走することができなかった。
続くGT500クラスのQ1では、開始早々にDENSO KOBELCO SC430が姿勢を乱しコースアウト。この回収のため赤旗が提示されてしまうことに。雨を得意としていたミシュラン装着のDENSOにとっては痛い予選となってしまった。
再開後も各車ハイドロプレーニングに苦しみながらアタックを展開していくが、今度はチェッカー間際にENEOS SUSTINA SC430がDENSOと同じ場所でコースアウト。グラベル上にストップしてしまったため、再度赤旗中断。このままQ1終了となった。
Q1をトップで突破したのはS Road REITO MOLA GT-R。次いでKEIHIN HSV-010、WedsSport ADVAN SC430と続くことに。一方で2台がコースアウトを喫したSC430勢は、KeePer Kraft SC430を含み3台がノックアウトとなってしまった。
Q2:
続くQ2ではかなり雨が小康状態となったものの、ウエット状況は変わらず。GT300クラスでは、残り3分30秒ほどというところで、前戦大活躍をみせたapr HASEPRO PRIUS GTがコースアウト、この予選を通じて3度目の赤旗が提示されてしまった。
セッションはこの後再開され、各車タイムを出そうと一斉にアタック。この結果、またもS Road NDDP GT-RがトップでQ3へ。triple a Vantage GT3、マネパ ランボルギーニ GT3と続くことに。一方で、GSR初音ミクBMWや無限CR-Z GTがこのQ2で姿を消す波乱の展開となった。
GT500クラスのQ2は、開始4分というところでEPSON HSV-010がガードレールに真っ直ぐクラッシュしてしまい、この予選4回目の赤旗提示。EPSONは激しくフロントを壊してしまった。
セッション再開後、一斉にタイムがマークされていく中でトップタイムとなったのはMOTUL AUTECH GT-R。D'station ADVAN GT-Rが続きGT-R勢がワンツーとなる中で、これまで好調を維持してきたS Road REITO MOLA GT-R、また前戦ウイナーのカルソニックIMPUL GT-RもこのQ2で姿を消してしまうこととなった。
Q3:
いよいよポールポジションを決するQ3。Q1の頃に比べると水量はやはり少なく、タイムはQ1の頃に比べると2秒近くも上がっている。そんな中、アグレッシブなドライブをみせ初めてのポールポジションを獲得したのは、関口雄飛駆るS Road NDDP GT-R! 後続にコンマ4秒の差をつけ、タイトルを争う千代勝正を援護するポールをプレゼントした。
2番手にはtriple a Vantage GT3が続き、マネパ ランボルギーニ GT3が3番手、JLOC ランボルギーニ GT3が4番手とJLOC勢が2列目を固めることとなった。ランキング首位のHANKOOK PORSCHEは、Q3序盤にマネパ ランボルギーニ GT3と接触しスピンを喫する場面もあったが、9番手のポジションを得ている。
続くGT500クラスの予選は、コンディションにフィットしたWedsSport ADVAN SC430のアンドレ・クートが会心のアタックをみせる。1分46秒534というタイムで、2番手に続いたMOTUL AUTECH GT-Rのタイムをコンマ1秒上回り、チームにとってGT500クラス初のポールポジションを獲得! ヨコハマタイヤ勢はこのコンディションで好調で、D'station ADVAN GT-Rも3番手につけることとなった。
