ロータスのロメイン・グロージャンに、次戦イタリアGPでの1レース出場停止と5万ユーロ(約493万円)の罰金という重いペナルティが下された。
決勝を8番グリッドからスタートしたグロージャンは、1コーナーへの攻防でルイス・ハミルトンを牽制する動きで接触。選手権リーダーのフェルナンド・アロンソ、ハミルトン、セルジオ・ペレス、そして2番手スタートの小林可夢偉らが巻き込まれた多重クラッシュの引き金をつくった。
グロージャンは、その時の映像を見ていないため、クラッシュ原因が誰にあるかは分からないと語っているが、この件を審議したスチュワードは、グロージャンに重大な過失があるとの考えを示した。
「この事故は他車のドライバーを傷つける可能性があった。これはレギュレーションの重大な違反にあたる」
「選手権を争う主要なドライバーもリタイアせざるをえなかった」
ただスチュワードは、チームとグロージャンが誤りを認める姿勢を見せたと付け加えている。
「ドライバーのアクションが非常に重大な誤りで、判断ミスであったことをチームが認めている点を付け加える」
グロージャンの出場停止により、チームは次戦イタリアGPで代わりのドライバーを起用すると見られている。ロータスには、昨年ヴァージン(現マルシャ)のレースドライバーを務めたジェローム・ダンブロジオがリザーブとして控えている。