ロータスは、1レースの出場停止処分を受けたロメイン・グロージャンに代わるドライバーとして、サードドライバーのジェローム・ダンブロジオを起用する可能性が高いと認めた。
グロージャンは、F1ベルギーGPのスタート直後に発生した多重クラッッシュの引き金をつくり、フェルナンド・アロンソやルイス・ハミルトンといった選手権を争うドライバーをリタイアに追い込んだ。
この事故を調査したスチュワードは、グロージャンのドライビングが重大なレギュレーション違反にあたると判断し、彼に1レースの出場停止と5万ユーロ(約493万円)の罰金を言い渡している。
この結果、チームは早くも今週末に開かれるモンツァのイタリアGPに代わりのドライバーを手当てしなければならないが、チーム代表のエリック・ブーリエはドライバーの決定に多少の時間を要するとしながらも、サードドライバーを務めるダンブロジオを起用する可能性が高いと認めた。
「(起用の可能性は)とても高いよ。我々のもとにはドライブを望む多くのドライバーがいるが、最初に検討するのはダンブロジオだ。彼は我々のサードドライバーなので、マシンをドライブするより大きなチャンスがある」
「ただ、私としては彼と一度話しをする必要があると思っている。少しほど確かめることがある」
ダンブロジオは、今年5月に行われたムジェロテストですでに今季マシンのE20をドライブした経験を持っている。
一方、ダンブロジオの他にロータスのマシンをドライブできるドライバーとしては、元フォース・インディアのエイドリアン・スーティル、昨年のトロロッソドライバーで現ピレリテスターのハイミ・アルグエルスアリ、さらに、今季はインディカーに参戦している元ウイリアムズのルーベンス・バリチェロといったドライバーがいる。