ケータハムF1チームのオーナー、トニー・フェルナンデスが、「戦士のような」小林可夢偉はチームの飛躍のために貢献してくれるはずだとの期待を語った。
今年、ケータハムはドライバーラインナップを一新、昨年のシャルル・ピックとギド・バン・デル・ガルデに代えて可夢偉とルーキーのマーカス・エリクソンを起用した。
2010年にF1に初参戦したケータハムは、昨年までの4年間で1ポイントも獲得しておらず、2013年にはランキング11位と最下位に沈んだ。F1参戦5年目の今年、結果を出さなければF1から退くと、フェルナンデスは以前述べていた。
フェルナンデスは、チームが次の段階に進むために、可夢偉の存在が役立つと考えたと語っている。
「可夢偉は活気をもたらしてくれると感じた」とフェルナンデス。
「それは計り知れない価値がある」
「250人のスタッフが『今がチャンスだ。チームを上昇させるために戦ってくれる戦士が来てくれた』と言いたい気分になるんだ」
「それによって人々が動かされる」
可夢偉は「KAMUI SUPPORT」によって集まったファンからの寄付金を持ち込むと共に無償で走るという契約をケータハムとかわしたが、フェルナンデスは、可夢偉を選んだ一番の理由は金銭的なことではないと言う。
「可夢偉の価値は金銭的なものではなかった。もちろん、それによるメリットはあったが、それが(可夢偉を選んだ)一番の理由というわけではなかった。一番大きな理由は、彼の戦士のような姿勢を気に入ったからだ」
「QPR(サッカークラブ)で彼に会った時、私は最終的な決断を下した。『彼の目には何かがあるぞ』と思ったんだ。彼はハングリーだ。私はこのチームの全員にハングリーでいてほしい」
「ピットウォールに座って、自分たちのチームが攻めることなく慎重に戦うところを見ているのにはうんざりだ。可夢偉は『いちかばちかやってみよう!』というムードをもたらしてくれると思う。何戦かは悲惨な結果に終わるかもしれないが、挑戦しないぐらいなら、挑戦して失敗する方がいい」