コスワースは、3番目のエンジン・マニュファクチャラーとしてインディカーへの復帰を検討していると英オートスポーツは報道している。
昨年CEOに就任したハル・レイシガーは、コスワースのオペレーションの中心としてモータースポーツへの復帰を望んでいるとオートスポーツに話し、その計画の主要なひとつが、ホンダとシボレーに続いてインディカーのエンジン・サプライヤーになることだという。
「私は組織の再構成をしており、モータースポーツにより重点を置くための戦略を練っている。我々の最近の変化でいえば、モータースポーツ・マーケティングの指導者であるザック・ブラウンと元ウィリアムズF1のCEOだったアダム・パーを加入させたことが例として挙げられる。我々はモータースポーツの存在を拡張しようと構築している」とレイシガー。
「我々がエンジニアリング中心で居る時は、常に強かった。しかし、営業やマーケティングの見地からも商業面を強くしたいんだ。インディカーやLPM2、ラリーXなどをモータースポーツのターゲット・プログラムとしている。そのビジネス獲得のために多くの活動をみることになるだろう」
インディ500では、フォードなどとパートナーシップを組んで12勝を挙げているコスワース。2003年からシボレーのインディカー・エンジン開発を担当していたが、2005年を最後にアメリカン・オープン・ホイールには企業として参戦していない。
レイシガーは、どんな形の復帰であれ自動車メーカーとの協力が必要としているが、コスワースは、インディカー・プロジェクトを始めるためのリソースを持っていると語る。
「我々はすぐに分析やシミュレーション、概念実証、金属の切り出しを始めることができた。かつてコスワース・インディカー・エンジンを扱っていた技術や製造エリアを維持しており、そのスイッチをすぐに押すことができるんだ」
「インディカーが別のエンジン・マニュファクチャラーを得たがっていることは広く知られている。オリジナル・エンジン・メーカー、シリーズおよびコスワースとの正しい有益な関係を考え出すことがキーだと考えているよ」
コスワースは、現在ノーサンプトン近くに新しいファクトリーを建造している。