元F1ドライバーのヘイキ・コバライネンは28日、DTMドイツツーリングカー選手権に参戦しているBMWのテストに参加し、ラウジッツリンクでBMW M4 DTMをドライブ。DTM車両での初走行を終えた。
過去にルノーやマクラーレンといったF1のトップチームでドライブした経験を持つコバライネンは、2012年の末にF1のシートを喪失。13年は、シーズン終盤2戦を欠場したキミ・ライコネンに代わってロータスから急きょ出走したが、それ以降は主なレース活動から遠ざかっていた。
そんな中、DTMでレースキャリアを再開する可能性も報じられているコバライネンは、4日間の日程で行われていたBMW陣営のテスト最終日にBMW M4 DTMを初ドライブ。プライム、オプションの両タイヤを装着しての走行を行った。
「まず、このマシンをドライブする機会を与えてくれたBMWモータースポーツに感謝したい。興味深いこの体験を本当に楽しみにしていたんだ」とテスト後に語ったコバライネン。どのようなマシンなのか予想がついていなかったものの、非常に快適なドライビングを楽しめたのだという。
「正直に言えば、このようなマシンをドライブしたことがなかったから、どのようなものなのかはよく分かっていなかったんだ」とコバライネン。
「でも、BMW M4 DTMは最初からとても快適だった。素晴らしいクルマだったよ。もちろん、F1マシンよりは重いし、パワーも小さい。ただ、空力は非常に良好で、コーナーをすごく速く通過できるんだ」
「チームは、僕の慣熟のために、すべての面において沢山の手助けをしてくれた。プロ中のプロであることが分かるよね。この日をとても楽しんだよ」
4日間のテストでは、BMW陣営のレギュラードライバーたちも走行。現在、DTMのチャンピオンシップをリードしているマルコ・ウィットマンも、テストの結果に「とても満足している」と語った。
「500km以上を走破できたし、マシンには何の問題もなかった。全てのものが、するべき動作をしたんだ。とりわけ、次のレースに向けていくつかの価値のある発見もあったんだ」