ヘイキ・コバライネンは、2013年にF1で走れる可能性が低くなってきていることを認めた。ケータハムは来年はコバライネンの代わりにペイドライバーを起用することを考えているといわれている。

 コバライネンは今のケータハムチームで3年目を過ごし、来年も残留したいと考えている。しかしチームは現在コンストラクターズランキングでマルシャに抜かれて11位に位置しており、このままの順位では分配金が減少するため、スポンサーを持たないコバライネンの代わりに資金を持ち込めるドライバーを雇うことを考えているといわれている。

 ケータハムの決定が遅れているのは自分が契約できる可能性が低くなっているということだとコバライネンは認めた。
「それほど気に病んではいない。これが現実なんだ」とコバライネン。
「これが最後のレースになるなら残念だけど、僕の状況はかなり厳しい。そして自分にやれることはあまりない」
「そうなるなら仕方がない。今はただ今週末の仕事に集中し、チームのために最善の結果を出すために努力するだけだよ」
「何が起こるかなんて誰にも分からないけれど、これまでの経験からいって、シーズンのこの時期まで決まらないというのは決していい状況じゃない。でも仕方ない」
「自分が候補のひとりだということは知っている。今もトニー(・フェルナンデス)やチームの皆ととてもいい関係を保っている。ここに残れれば嬉しいけれど、自分の経験から、F1の世界がどういうものかは知っている。ここまで決定が遅れるというのは、決していい兆候じゃない」

 コバライネンはケータハム以外の選択肢も考えているが、シートを確保するためにスポンサーを探すつもりはないと断言した。
「何が起きたとしても、別に世界の終わりじゃない。僕には人生がある。(F1のシートを失ったからといって)命を絶ったりなんかしない。もちろん他の選択肢を考えている。F1の他の可能性にもF1以外にも目を向けている」
「でも他の選択肢にしてもお金が必要なんだ。僕はその手段はとりたくない。マネージャーには、積極的に資金を集めるようなことはするなと言ってある。そんなことをしても何にもならない」
「自分にサンタンデールのような大規模な支援者がいて、彼らが一緒にチームに行ってくれるというなら話は別だ。でも1シーズンのために金を集めても何の役にも立たない。そんなことをしても何の意味もないと思う」
「それはいいシステムだとは思わない。グリッド中団でレースをするために資金を探すという明確なプランがなければならない。そうでなければ僕はその気になれない」

 ケータハムが最終的にランキング10位を獲得できれば、自分が残るチャンスが出てくるかもしれないと、コバライネンは述べている。

 コバライネンは、自分はケータハムでいい仕事をしてきたと語った。
「僕は高いレベルに達したと思う。レースで失敗するようなことはほとんどない。ほとんどのレースでクルマの力を最大限まで引き出せている」
「僕にやれることはたくさんあるけれど、今のF1の状況は僕には合っていないのかもしれない。僕がいる場所がないのかもしれない」
「僕にはどうすることもできない。これ以上の結果を出して他のチームにアピールするのは不可能だ。これまでここで出した結果では、もっと上のチームに行くことも、ここに残ることもできないのであれば、仕方ないよ」

本日のレースクイーン

村上楓むらかみかえで
2025年 / スーパーGT
埼玉GreenBraveサポーターズ
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円