BMWザウバーのテクニカル・ディレクターを務めるジェームズ・キーは、小林可夢偉がピットストップのタイミングでアドバンテージを失ったのは残念だったと悔やしさを滲ませた。
「多くのドライバーにとって盛り沢山な内容のレースだった」とキーは、決勝レースのチームリリースにコメントを寄せている。
「可夢偉はプライム(ミディアム)タイヤでスタートさせた。路面温度が高くなってタイヤの温めがそれほど問題にならないと考えたんだ。彼のペースが問題ないことも分かっていたからね」
「残念ながらセーフティカーの直前にタイヤ交換を行ったので、オプション(スーパーソフト)タイヤでのアドバンテージを少し失ってしまった。だが、彼は良い仕事をし、ポイントをもぎ取ってくれた」
一方、チームメイトのニック・ハイドフェルドは、レース中の青旗無視でドライブスルーペナルティを受けてしまい、17位でレースを終えている。
「ニックは、スタート時の勝機にかけオプションタイヤでスタートした。そしてセカンドスティントでプライムタイヤを装着するという比較的ノーマルな戦略をとった」
「セーフティカー導入時に彼のポジションを守るためにピットインさせたが、セーフティカーが抜けた後にドライブスルーペナルティを受けてしまった。何が起きたのかは、我々は目にしていないので正確に調べる必要がある。ニコ(・ロズベルグ)が近づいていることは知っていたが、彼とニコの間には他のクルマもいたんだ」
