ザウバーのボス、モニシャ・カルテンボーンが、今のF1にはルーキーをデビュー前に十分準備させる体制が整っていないと主張した。
ザウバーは今季、ニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトとしてルーキーのエステバン・グティエレスを起用した。グティエレスは今季ここまでの3戦の中で、2回Q1で敗退、まだ入賞を果たしていない。
チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは、3戦中2戦でポイントを獲得している。
グティエレスは中国GPではレース序盤にブレーキングを遅らせすぎてエイドリアン・スーティルに追突、ふたりともマシンに大きなダメージを負い、リタイアせざるを得なくなった。
このクラッシュによってグティエレスにはバーレーンGPでの5グリッド降格のペナルティが下された。
「彼(グティエレス)にポテンシャルがあることはわかっていますが、彼はミスをしました」とカルテンボーン。
「今のF1にはルーキードライバーに関してジレンマがあります」
「(グティエレスのミスを)正当化するつもりはありません。でも若手ドライバーは金曜のプラクティスで走ることができないままF1にデビューします。F1には大きなプレッシャーがあり、ポイントを獲得できるチャンスはとても限られています。そういう今の状況はとても厳しいと思います」
ピレリは、グランプリの金曜フリープラクティスでルーキードライバーを走らせるチームには追加のタイヤを提供するというプランを推し進めており、カルテンボーンはこれを歓迎している。
「金曜に関して何か新しいことを試みることで、関係者全員にとってとてもいい状況になるかもしれません」
「(FP1で)たくさんのマシンの走行が見られることになるのは、ファンにとってエキサイティングなことですし、タイヤサプライヤーにとっていいことです。チームにとっても準備を整えるのに役に立ちます」