来シーズン、メキシコ出身のセルジオ・ペレスを起用することを発表したザウバーは、同国の大手通信企業「テルメックス」ともパートナーシップ契約を締結したことを明らかにしている。
「テルメックスは長年にわたってモータースポーツに関わってきており、さまざまなレースシリーズにおいてドライバーをサポートしてきた」と語るのはチームを率いるペーター・ザウバーだ。
「彼らは今、モーターレーシングの最高峰へ大きなステップを踏み出したと言えるだろう。我々と共に歩み出してくれることをうれしく、そして誇りに思っている」
「テルメックスは素晴らしい企業であり、また、我々チームの強力なパートナーとして存在するだろう。実り多いパートナーシップになることを楽しみにしている」
一方、チームへの支援を明らかにしたテルメックスのチェアマン、カルロス・スリム・ドミットは、ザウバーの若手発掘能力を大きく評価している。このドミットは世界一の大富豪といわれるカルロス・スリム氏の長男にあたる人物だ。
「ザウバーは非常に成功したレーシングチームというだけでなく、このスポーツですでに認められた存在であり、これまでにも尊敬を受けるドライバーを初期の段階から発掘してきた」
「今回、セルジオを起用すると決めた彼らの決断は、ペレスがメキシコを代表するトップドライバーへなるためのキャリアにおいて非常に重要なことで、それはテルメックスと我々のレースプロジェクト“Escuderia Telmex”にとっても大きな前進となった」
「ザウバー・モータースポーツと共にF1でメキシコ人ドライバーを走らせることで、これまでの活動を確かなものにすることができたと言えるだろう。本当に誇りに思っている」
ザウバーは先日も19歳のメキシコ人ドライバー、エスティバン・グティエレスと2011年のテストドライバー契約を結んでいる。