ペドロ・デ・ラ・ロサは、セルジオ・ペレスの代役としてカナダGPに出場するという連絡を受けたのは、フリー走行2回目スタートのわずか10分前だったと明らかにした。

 ザウバーは、セルジオ・ペレスが1回目のフリー走行終了後に体調不良を訴えたため、急遽マクラーレンのリザーブドライバーを務めるデ・ラ・ロサに残りのセッションをザウバーから出走するよう要請した。

  ただ、この要請を前にザウバーとマクラーレンは、ペレスがモナコGPのクラッシュに起因する合併症を起こした場合に備え、デ・ラ・ロサに待機してもらうよう今週初めに事前のコンタクトをとっていたという。それでも、最終的に出走要請があったのは金曜日の昼食時だったようだ。

「(ザウバーCEOの)モニシャ・カルテンボーンがマクラーレンに現れ、“準備はいい? マシンに乗ることになりそうだ”と聞いてきたんだ。僕は昼食を終えたところだったよ」とデ・ラ・ロサ。彼が腕時計をチェックした時には、2時のセッションスタート10分前だったという。

「そこから、マクラーレンで自分のオーバオールとヘルメットを手にとり、マシンに乗ってペダルを最適なポジションに合わせるのはクレイジーなレースだったね。だけど、それはできなかったから、そのままのペダルで出ていかなければならなかった。ただ、神経質になる必要はなかったし、いい機会だから楽しまなければならないと思ったよ」

 デ・ラ・ロサは、マクラーレン代表のマーティン・ウィットマーシュからもザウバーで出走する可能性があることを聞かされていたと述べたが、ペレスに問題が見られなかったために自分が乗ることはないと考えていた。
 しかし、ザウバーは非常時に備えて昨年デ・ラ・ロサが使用していたシートを持ち込んでおり、デ・ラ・ロサ自身もこのシートがマシンをドライブするのに重要だったと認めている。

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