ザウバーのモニシャ・カルテンボーンは、育成ドライバーのセルゲイ・シロトキンを条件付きながら、来季のレースドライバーに起用する意向を明らかにした。
ザウバーは今年7月、ロシアの投資企業と大規模な契約を結び、その一部として18歳のロシア人ドライバー、シロトキンを来年のデビューに向けて育成することを決めた。
しかし、彼の経験値は圧倒的に少ないため、ザウバーが実際彼にシートを与えるかは不透明でチーム内でも議論があると考えられている。
ただ、カルテンボーンは、シロトキンがF1デビューに必要なスーパーライセンスを取得すれば、2014年のドライバーに起用するつもりだと明かした。
「はい、彼がそうなれば」と、カルテンボーンがSky sportに語っている。
シロトキンのジュニアカテゴリーでの経歴は、F1のスーパーライセンスを申請するには不十分で、今季参戦しているフォーミュラ・ルノー3.5でもチャンピオンにはほど遠い状況だ。
そのため、チームはF1テストで彼を走らせ、ライセンス発給の条件を満たしたいと考えている。
一方で、そうなった場合に誰がシロトキンのチームメイトになるかだが、カルテンボーンは現レギュラーのニコ・ヒュルケンベルグとエステバン・グティエレスの来季について具体的なコメントを避けている。
「我々にはいくつかの選択肢があります」
ヒュルケンベルグは、フェラーリもしくはロータスへの移籍が噂されているが、グティエレスはメキシコマネーが大きな影響をおよぼすとみられている。
なお、今季のリザーブ兼テストドライバーで、昨年のフォーミュラ・ルノー3.5を含め3年連続のタイトル経験をもつロビン・フラインスは、今季限りで放出されることになっている。