ギド・バン・デル・ガルデは2015年F1にザウバーから出場する権利を有するという最高裁判所の判決に対してチームは不服を申し立てたが、木曜朝からヒアリングが行われた結果、ザウバー側の主張が再び退けられた。
2014年にザウバーのリザーブドライバーを務めたバン・デル・ガルデは、チームは昨年6月、彼を2015年のレースドライバーとして起用するというオプションを行使しながら11月に契約を破棄したとして提訴した。
スイスの仲裁裁判所で有利な判決を勝ち取ったバン・デル・ガルデはこの件をオーストラリア メルボルンのビクトリア最高裁判所に持ち込み、ザウバーでレースに出場する権利を改めて認められた。
チームはこれに不満を持ち、不服申し立てを行い、そのヒアリングが12日朝から行われた結果、裁判所は午後にザウバー側の申し立てを棄却する決定を下したことを発表した。
「我々は本件(ザウバーの不服申し立て)が正義にかなっているとは考えなかった」と最高裁判所の声明には記されている。
「第一審裁判官の判断に誤りは一切ないと考え、この不服申し立てを却下する」
ザウバーはマーカス・エリクソンとフェリペ・ナスルで今季F1にエントリーしており、冬季テストでもふたりのドライバーを走らせてきた。
チームは2015年のマシンに一度も乗ったことがないバン・デル・ガルデをいきなり開幕戦で乗せることには危険が伴い、シート合わせの時間もないと主張してきたが、最高裁判所は安全性に問題はないとしてザウバーの主張を退けた。
「裁判官が観察したところでは、これらイベントは高度に規制されており、すべての安全要求事項が順守されるものと確信している」と裁判所の声明には記されている。
明日からセッションがスタートするオーストラリアGPでザウバーが実際に誰を走らせるのかはまだ明らかになっていない。