シトロエンは、マッズ・オストベルグが2015年シーズンも引き続きクリス・ミークのチームメイトとしてWRC世界ラリー選手権に出場することを発表した。オストベルグはヨナス・アンダーソンと共にシトロエンDS3 WRCを操り、2015年シーズン全13ラウンドに出場する。
オストベルグのここまでの優勝回数は1回、2012年ラリー・ポルトガルでミッコ・ヒルボネンの失格により繰り上がりで初優勝を挙げた。今回の契約延長により、再び勝利を狙うチャンスが訪れるとオストベルグは信じている。
「僕はこの数ヶ月にとても満足している」と2014年ポイントランキング5位のオストベルグは語った。
「僕はこの素晴らしいチームと関係を持つことでいろいろな事を学んだし、より良いドライバーになったと感じているよ。シトロエンDS3 WRCに施されるアップグレードを見るのが待ち遠しいんだ」
「昨年こなした仕事とこの冬に行なった開発のおかげで、もっと優勝争いに絡んでいけるようになると思う」
シトロエンのマシンの力を最大限引き出すためには、過去数年間にフォード・フィエスタRS WRCで培ったドライビングスタイルを変える必要があったと、オストベルグは認めた。だが、その結果として彼はドライバーとして一皮むけたと感じている。
「新しいテクニックを会得するために努力したが、そのおかげで様々な路面コンディションに対処できるようになった」とオストベルグ。
「2015年シーズンでもっといい結果を出すために、この経験を活かしていく」
シトロエンのチーム代表であるイブ・マトンは、今年WRCファクトリードライバーとして初めてのフルシーズンを過ごした経験を元に、来年さらに向上することを期待している。
「27歳にして、マッズ・オストベルグはWRCにおいて最も経験豊かなドライバーの一人だ」とマトンは語った。
「彼のシトロエンDS3 WRCでの初シーズンを通して、彼のポテンシャルを評価することができた。どちらかと言えばアンラッキーな年だったにもかかわらず、マッズは度々力強いパフォーマンスを発揮していた」
「108ポイント、ドライバーランキング5位獲得という結果は、彼の努力を反映しているものだ。彼は、シトロエンDS 3 WRCでの初シーズンでの経験を活用してさらに向上することができるだろう。チームとマシンに慣れた状態で2015年をスタートできる」
「クリス・ミークと同様、これまでの我々の努力の成果を収めることを目指す。」
ミークとオストベルグはシーズン開幕戦となる来月のラリー・モンテカルロに、セバスチャン・ローブとダニエル・エレナと共に参戦する。ここでシトロエンはローブとミークをマニュファクチャラーズポイントのために事前登録する。
オストベルグとの契約によってシトロエンのワークスシートは全て埋まってしまったが、このワークスシートの有力候補だったロバート・クビカは、最新仕様のシトロエンDS3と共にサテライト・チームでドライブするべく交渉を行っている。
2015 WRC世界ラリー選手権 ドライバーラインナップ(2014年12月5日時点)
フォルクスワーゲン:セバスチャン・オジエ/ヤリ‐マティ・ラトバラ/アンドレアス・ミケルセン
シトロエン:マッズ・オストベルグ/クリス・ミーク
Mスポーツ・フォード:エルフィン・エバンス/オット・タナク
ヒュンダイ:ティエリー・ヌービル/ダニ・ソルド(一部ラウンド)