レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

旧記事ニュース

投稿日: 2012.11.19 00:00
更新日: 2018.02.23 13:45

シボレー、ワークス最終戦を表彰台独占で締める


2012-11-19

2012 WTCCマカオ(最終戦)
シボレーチーム、最終戦で、1、2、3フィニッシュ!で閉めくくる

今季のドライバーズ・チャンピオンは、ロバート・ハフ選手が初受賞
シボレー、3年連続WTCCマニュファクチュアラー・チャンピオンシップを
1,000ポイントを上回る成績で終了

 2012年WTCC(世界ツーリングカー選手権)の今季最終が2012年11月19日、マカオで行われ、シボレーチームは、第1レースで、イヴァン・ミューラー選手とアラン・メニュ選手が1.2フィニッシュを決めしました。

 残念ながら、第1レースでは、アクシデントにより、ロバート・ハフ選手はリタイアしましたが、第2レースに間に合うようシボレーチームのエンジニアが総出でケアし、第2レースは、3選手とも後部位置からのスタートにも関わらず、最終的には今季最終レース(第2レース)で、シボレーチームは、メニュ選手、ハフ選手、ミューラー選手と、1,2,3フィニッシュを決め、有終の美を飾りました。

 この結果、最終レースまで持ち越された今季のドライバーズ・チャンピオンは、ロバート・ハフ選手が初受賞しました。シボレーは、既に、鈴鹿大会において、WTCC史上、前人未到のマニュファクチュアラー・チャンピオンシップ3連覇を決めており、昨日のマカオ大会にて、WTCCの歴史を締めくくりました。

ロバート・ハフ選手のコメント(第1レース:リタイア、第2レース:2位)
「こんな結末になるなんてまったく信じられない。第1レースで壁にぶつかるミスを犯したせいで、自分で自分の状況を困難にしてしまった。最後の最後までタイトル争いがもつれて面白くなったのかもしれないが、あれは言い訳できないミスであり、全てを台無しにしてしまいかねなかった。チームの皆は、第2レースに間に合うようマシーンの修復に素晴らしい仕事をしてくれた。手を貸してくれたアランやイヴァンのクルーも含め、メカニック全員に感謝している。シボレーチームの団結力を証明したと思う。修復を待っている時間は、本当に長く、恐ろしかった。僕は、反省しながらそのままコクピットに座って待っていた。幸い、第2レースはうまくいった。序盤は、7位だったが、それではもちろんタイトルには届かない。それでも僕は慎重に、一つずつポジションを上げ、最後には2位に上ることができた。もっとも、フィニッシュまであと2周というところであわやという場面があった。ミケリズとオリオーラがリスボア・コーナーで接触し、こちらの目の前だったが、なんとかオリオーラを本当にぎりぎりで避けることができた。世界チャンピオンになったことを実感するにはもう少し時間がかかると思う。ゆっくりと沁み込んで来るものなのかもしれない。とにかくこの結果は、素晴らしい冒険の完璧な大団円だ。8年前、シボレーとRMLはキャリアの浅い僕の可能性に賭けてくれた。今日、それが正しかったことを証明できたように思う」

アラン・メニュ選手のコメント(第1レース2位/第2レース優勝)
「最後のレースを優勝で飾ることができて最高の気分だ。まるで、自分で開いた本を自分で閉じたようなものだ。…というのも、私が2006年のブランズハッチでシボレーにとっての初優勝を挙げ、そして、今日、最後の勝利を飾ったからだ。これで我々は1-2-3でWTCCを去るが、非常に誇らしく思っている。無論、わずかの差でドライバーズタイトルを逃したことはちょっと残念だが、それもレースだ。タイトルのためには両方のレースを勝たなければならないことを知っていたし、実際にほとんど実現しかけたんだが…。2位と優勝という今日の結果には胸を張っていいと思う。後ろで何が起こっているか気にせず、とにかく全力で走った。素晴らしいシーズンだったと思うし、私たちが成し遂げたことに満足している。今もなお、これですべて終わりだと実感することは難しい。明日になればきっと悲しいだろう。でも、その前に今夜はすごいパーティーをするつもりだよ!」

イヴァン・ミューラー選手のコメント(第1レース優勝/第2レース3位)
「私のコレクションになかったWTCCのブロンズメダルを手に入れることができた。もちろん、他の色が望ましかったが、上海ラウンドのレース結果からタイトル獲得が難しいことは分かっていたからね。勝つ時もあれば負ける時もある。そして、それを受け入れなければならない。タイトルに相応しい活躍をしたロブを祝福したい。第1レースは申し分なかった。私にとってマカオでの初優勝だからなおさらだ。第2レースではアクシデントに巻き込まれた。マクドウェルが一番高速のマンダリン・コーナーでミスを犯し、彼に接近していた私は避けることができなかった。この3年間、シボレーチームのメンバーだったことは、かけがえのない経験になった。この素晴らしい日々を忘れることはないだろう」

ロン・ハートヴェルトのコメント(RMLプロジェクトマネジャー)
「まさに感動的な一日だった。これ以上望めない最高の結果を手に入れることができた。我々は、再び素晴らしいチームワークを見せたと思う。特に、ロブのマシーンを第1レース後の短い時間内に修理したことはその証明だ。このチームが成し遂げたことだけでなく、その姿勢も誇りに思う。素晴らしいプロジェクトの最高の結末だ」

ビジェイ・アイヤーのコメント(シボレー・ヨーロッパ・コミュニケーション・ディレクター)
「RMLの皆とドライバーたちに感謝したい。この週末、いや、今シーズンと、そして8年間のWTCC挑戦の間に彼らが見せてくれた最高の仕事、全力を尽くす姿勢、素晴らしいチームワークを誇りに思っている。1-2-3フィニッシュで有終の美を飾ったことは、このプロジェクトが、関わったすべての人間にとってどれほど素晴らしい経験だったかを象徴していると思う。これまでのレース活動はシボレーブランドをさらに輝かせてくれた。そして今、我々が達成したことに誇りを抱いて、WTCCに別れを告げたい」

決勝第1レースの結果(9周)

1位 ミューラー選手(シボレー クルーズ)23分8秒977
2位 メニュ選手(シボレー クルーズ)+0秒915
3位 モンテイロ選手(ホンダ・シビックS2000)+1秒297
4位 タルキーニ選手(セアト・レオンWTCC)+1秒967
5位 オーヤング選手(シボレー クルーズ)+11秒519
9位 マクドウォール選手(シボレー クルーズ)+1分16秒524

DNF(途中棄権)ハフ選手(シボレー クルーズ)4周(アクシデント・ダメージ)

決勝第2レースの結果(11周)
1位 メニュ選手(シボレー クルーズ)35分36秒096
2位 ハフ選手(シボレー クルーズ)+0秒320
3位 ミューラー選手(シボレー クルーズ)+0秒889
4位 モンテイロ選手(ホンダ・シビックS2000)+9秒015
5位 オーヤング選手(シボレー クルーズ)+9秒786

DNF(途中棄権) マクドウォール選手(シボレー クルーズ)3周(アクシデント)

2012年WTCCドライバーズ・チャンピオンシップのポイント(最終)
1位:ハフ選手(413ポイント)
2位:メニュ選手(401ポイント)
3位:ミューラー選手(393ポイント)
4位:タルキーニ選手(252ポイント)
5位:コロネル選手(207ポイント)

11位:マクドウェル選手(68ポイント)

WTCCマニュファクチュアラー・チャンピオンシップのポイント(最終)
1位:シボレー(1,025ポイント)
2位:BMW(650ポイント)
3位:セアト(617ポイント)

シボレーとレースについて
「シボレー」は1911年にアメリカで誕生し、昨年11月に、ブランド創立100周年を迎えました。「『競争』は私たちの遺伝子の中に」-シボレーが掲げるコンセプトの通り、20世紀のはじめにシボレー・ブランドの創始者であるルイ・シボレー自らが作った車でレースに参加して以降、シボレーは数多くのレースに参加するとともに、多くの名誉ある勝利を重ねてきました。その裏側には、モータースポーツによって課せられる厳しい条件をシボレーの新技術の有用性を試すための性能実験場として活用してきたシボレーならではの戦略と努力がありました。

 シボレー・コルベットC6.Rは、世界的に有名なル・マン24時間耐久レースで、2001年に初勝利して以来、7度、GTEプロクラスで優勝しています。

 さらに、今年から米国インディーカー・シリーズにも再参戦し、シボレーのV6エンジンを搭載したライアン・ハンター選手(アンドレッティ・オートスポーツ)が初のインディーカー・シリーズのチャンピオンに輝いています。なお、シボレーについての詳細は、Webサイト(http://www.chevrolet.co.jp/)をご参照ください。


関連のニュース

旧記事 News Ranking

本日のレースクイーン

Mobil1レーシングサポーターズ2024
小湊美月(こみなとみづき)

旧記事 Photo Ranking

フォトランキング