ミハエル・シューマッハーが、2009年のドライバーズタイトルの行方はまだ決まったわけではないと述べ、セバスチャン・ベッテルの幸運を祈ると応援のメッセージを送った。

　シューマッハーは、今季の熾烈なタイトル争いを楽しんでおり、自らが所属するフェラーリが、現在2ポイント差で追うマクラーレンを退け、ランキング3位を守り切ることを願っているという。
「今季のF1もまた、非常に魅力的なシーズンとなった。おそらくすべてのモータースポーツファン同様、僕も残り2戦で何が起こるのか楽しみにしている」とシューマッハーは公式サイトに記している。
「両選手権はまだオープンな状態だ。僕としては、コンストラクターズ選手権の結果が非常に重要だ。仲間が3位のポジションを守れるよう願っている」

　ドライバーズ選手権においては、残り2戦の段階でポイントリーダーのジェンソン・バトンは、ルーベンス・バリチェロに14点差、ベッテルに16点差という、圧倒的有利な状態で今週末のブラジルGPに臨む。しかしシューマッハーは同じドイツ出身のベッテルは最後まで諦めずに戦わなければならないと激励する。
「僕はキャリアの間ずっとひとつの事実にこだわってきた。“実際に終わるまでは勝負は終わっていない”ということだ。こういう風に考えてみるといいかもしれないね。フェラーリでは長い月日の中でこの経験を得て、僕らはそれを実践している。今回の場合もこれが当てはまるはずだ」
「セバスチャンも同じ考えでいくだろう。彼にはまだタイトルを獲得するチャンスがあるのだから。それ自体すでに大きな成功だ。彼は残りの2戦でいいパフォーマンスを見せるべく全力を尽くすはずだ。数字上では可能性はあるのだし、僕は彼の幸運を祈るよ」