ミハエル・シューマッハーは、頻繁にマシンに問題が発生しているために結果を残せずにいるものの、メルセデスを信頼する気持ちは変わらないと語った。
シューマッハーは予選では速さを見せているが、7戦中5回リタイアを喫しており、2ポイントしか獲得できていない。バルセロナではブルーノ・セナに追突してレースを終えたものの、残りの4戦はすべてトラブルによるリタイアとなっている。
チームメイトのニコ・ロズベルグは順調なシーズンを送り、優勝も成し遂げて合計67ポイントを獲得しランキング5位につけている。
カナダGPでもシューマッハーのマシンのDRSにトラブルが発生、リタイアを喫した。彼に信頼性のトラブルが頻発することに関してチームプリンシパルのロス・ブラウンは謝罪しており、この問題の解決がチームにとって最優先事項であると述べた。
シューマッハーは、トラブルの連続によりメルセデスへの信頼を失うということはないと語っている。
「F1マシンはプロトタイプカーであり、何百ものパーツがそれ専用に作られる。時には物事がうまくいかないこともあると、僕は完全に理解している」とシューマッハーは自身のウェブサイトにおいてコメントした。
「もちろんモントリオールの結果は残念だった。でもそれで平常心を失ったり、チームへの信頼を失ったりはしない。僕はメルセデスと共に何か特別なことを成し遂げられると、今も信じている」
シューマッハーは、誰かを非難するのではなく、今後トラブルを避けるためにはどうしたらいいかを話し合ったと述べた。
「誰かを非難するような理由はない。こういった不運な状況というのは、モーターレーシングでは起こり得るんだ。チームのスタッフの方が辛いはずだ」
「だから僕はリタイアのすぐ後、レースエンジニアたちと、次のレースまでの時間をどう使うべきかについてじっくり話し合い、レース後の数日間も密に連絡を取り合うことにした」
