ミハエル・シューマッハーは、2009年シーズンにフェリペ・マッサの代役を引き受けたのは、理性的な決断ではなく感情的な決断によるものだったと認め、今はF1への復帰は考えていないと語った。
ハンガリーGPでフェリペ・マッサが大怪我を負った後、シューマッハーはいったんは代役を引き受けたものの、首の怪我の状態が思わしくなく、F1復帰を断念した。シューマッハーは代役を引き受けた時のことを振り返り、次のように述べた。
「理性的な決断では全くなかった。あれは感情的な決断だった」とシューマッハーは今週行われたレース・オブ・チャンピオンズの会場で報道陣に対して語った。
「あの時僕は、“いいじゃないか。一時的なことだし、面白いかもしれない”と思った」
「(フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロと)会って、あらゆる問題を考えた。特に、僕にとっては兄弟のようなフェリペのことだったからね。僕が引退した理由のひとつには、彼にマシンを譲りたいからというのがあった。彼はトップのマシンを持つチームに残る資格のある男だからだ。事故に遭い、苦しんでいるのが彼だという事実を考えると、すぐに決断できたよ」
もし2010年にマッサが事故の影響で復帰が難しくなったとしたら、代役を務める準備はできているかとの質問に対して、シューマッハーは「今の時点ではノーだ」と答えた。