F1第13戦シンガポールGPは22日、決勝レースが行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが終始レースをリードする走りで今季7勝目を挙げた。

 シーズン唯一のナイトレースの舞台となるのは、市街地コースのマリーナベイ・ストリート・サーキット。コンクリートウォールに囲まれていることもあり、例年セーフティカーが導入される荒れた展開となることが多い。また、今年から10コーナーがシケインから左コーナーに変更となっており、全体的にタイムが向上している。

 前日の予選では、フリー走行から速さを見せていたベッテルがポールポジションを獲得。フロントロウにニコ・ロズベルグ、ロメイン・グロージャンが3番手につけた一方、ランキングでベッテルを追うフェルナンド・アロンソは7番グリッドとなった。

 現地時間20時(日本時間21時)、気温29度、路面温度31度を記録するなか迎えたスタートでは、2番グリッドのロズベルグがベッテルの前へ出るも、1~2コーナーで若干コースオフ。ベッテルは冷静に首位を奪い返す。一方好スタートを決めたのはアロンソで、アウト側へ進路を取ると一挙に3番手までジャンプアップを果たした。

 ベッテルは序盤からハイペースで走行し後続を8秒まで引き離すと、ライバル勢のピットストップを見届けてから18周目にピットイン。トップでコースへ復帰すると、2番手にロズベルグ、実質の3番手にアロンソを従えていく。

 そのなか、25周目にトロロッソのダニエル・リカルドが18コーナーに突っ込む形でクラッシュ。セーフティカーが導入されることとなる。ここでアロンソは即座にピットイン。ベッテルを筆頭に、ロズベルグ、ウエーバー、ハミルトン、アロンソと続く形で31周目に再スタートを迎える。

 リスタートでは、ベッテルが危なげなく首位をキープすると、その後はファステストラップを連発。各マシン最後のピットストップを終えてもベッテルは変わらず首位に立ち、2番手にはセーフティカーのタイミングでタイヤ交換を終えていたアロンソが浮上する。ベッテルはレース終盤もひとり飛び抜けたハイペースで周回を重ねると、最終的には後続を30秒も引き離してチェッカー。完勝とも言える形でキャリア通算33勝目、今季7勝目を獲得した。

 アロンソはベッテルには及ばずも、きっちりとタイヤを管理し2位を獲得。3位に入ったライコネンは、週末を通して背中の痛みに悩まされつつ、他車に先駆けて11周目にピットストップを行い、その後セーフティカー時にタイヤ交換。リスタート時の10番手からコース上で順位を上げ、終盤はジェンソン・バトンとの争いを制して表彰台を獲得した。

 一方、ロータスのグロージャンは、アロンソとほぼ同様の戦略でリスタート後もアロンソの後方につけるなど速さを見せていたものの、マシンのトラブルに見舞われ39周目にリタイア。また、終盤4番手を走行していたマーク・ウエーバーは、レース60周目にこちらもトラブルでスローダウン。最終周にマシンから出火し、コース脇にストップさせている。

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