F1第14戦シンガポールGP決勝でトップ10入りを果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。

決勝=1位 セバスチャン・ベッテル
 今日は優勝できて素晴らしい気分だ。この勝利をプロフェッサー・シド・ワトキンスに捧げたい。彼がこのスポーツに安全上の進歩をもたらすために努力してくれたおかげで、こういったサーキットで僕らはレースができるんだ。レースについて言えば、ルイス(・ハミルトン)はリタイアしなければならなくなり残念だったね。僕にも同じことが起きたことがあるから、どういう気持ちか分かる。僕らはタイトなバトルができたはずだったのにね。ハード側のタイヤの感触はとてもよくて、ペースがすごく優れていた。今日ここで勝利を勝ち取ることができて本当によかった。今後のレースでもタフな戦いが強いられるだろうが、チャレンジしていく。

決勝=2位 ジェンソン・バトン
 また表彰台に戻ってこられて嬉しい。残りのレースすべてを1位か2位でフィニッシュできれば完璧だね。第1スティントの時点では優勝できる可能性があるとまで考えた。周囲のマシンより長く走ることができたからだ。でもその後、彼らはハード側のタイヤでそれほど苦しまなかったようで、僕のアドバンテージは消えてしまった。第2スティントはうまくいったけれど、ハード側のタイヤは(ソフト側ほど)いい感触ではなかった。終盤10周はあまりバランスがよくなかった。僕にはまだドライバー選手権を制する可能性はわずかながら残っているけれど、今は自分のレースを楽しんでいる。このマシンは鈴鹿で強いはずだし、僕らチームはとてもいい仕事をしている。もちろん、ルイス(・ハミルトン)のマシンに信頼性の問題が起きたのは残念なことだ。他の面ではとてもいい仕事をしているのだから、この点を解決しなければならない。信頼性の問題を解決できたら、残り6戦すべてで優勝争いができる見込みがあるよ。

決勝=3位 フェルナンド・アロンソ
フェルナンド・アロンソ 決勝=3位
 最終的にはうまくいったけれど、絶対にこんな調子で続けていくわけにはいかない。この2戦のように、一番近いライバルが常にリタイアするわけはないし、昨日の予選のようなことをこのままシーズン終わりまでやっていくことはできない。僕らのパフォーマンスはトップから1秒も遅かったんだ。コース上では、チームの素晴らしい仕事のおかげで、ミスを少なく抑え、あるいは全くミスをせずに、自分たちの状況を最大限に活用している。その点においては、僕らは今の順位にふさわしいと言える。今日は主なライバルたちの3人か4人との差は広げることができた。それはポジティブだった。おそらくここは僕らにとって一番苦労させられたサーキットだったと思う。韓国とアブダビにも一部似た特徴があるが、その時までには僕らが速さを手に入れ、マシンを改善する方法を見つけ出しているよう願っている。スタートは今シーズンの中ではあまりいい出来ではなかったけれど、幸いすぐにディ・レスタからポジションを奪い返すことができた。最初のピットストップの後、トラフィックの中で走る羽目になった。タイヤのデグラデーションが大きくなりすぎているのを感じ始めていたため、ピットに入ることにしたんだ。ソフトタイヤでの方が競争力は高かったけれど、2回目のピットストップの後にセーフティカーが出動し、それがバトンとベッテルに有利に働いた。リスタート直前に、彼らふたりが接触しそうになり、その影響で少しロスした。ステアリングのセッティングを変えているところだったんだ。その時点ではもう1回ピットストップする必要が出てくるのかどうか分かっていなかった。でも2度目のセーフティカーが出動し、何人かがピットに入り、僕らはステイアウトすることを決めた。終盤タイヤデグラデーションに苦しむことになるのかどうかは分からなかったけれど、結局はそういうことにはならず、楽に表彰台をつかむことができた。肉体的に本当にタフなレースだった。シーズンの中で一番消耗するレースなのは間違いないよ。この暑さと高い湿度の中で約300kmを走るというのは、本当に負担が大きい。

決勝=4位 ポール・ディ・レスタ
 4位というのはチームにとって素晴らしい結果だし、僕にとってはF1での最良の一日になった。予選でいい結果を出し、レースを必死に戦って、何人かのリタイアにも助けられた。でも最終スティントで僕らのペースがとてもいいことを見せることができたと思う。セーフティカーが僕のレースに大きな影響を与えたとは思っていない。毎回リスタートをうまく決め、ポジションを守った。終盤にアロンソにかなり近づいたけれど、表彰台をかけて彼にチャレンジするには少しペースが足りなかった。これは選手権の戦いにおいて必要としていた結果だ。いつもどおり、とてつもない努力をしてきてくれたガレージの皆に心から「ありがとう」と言いたい。

決勝=5位 ニコ・ロズベルグ
 今夜は、本当に久しぶりにすべてがうまくいったと感じているよ! 10番グリッドからスタートして5位フィニッシュというのは、なかなかいい結果だ。自分とチームのためにたくさんのポイントを獲得することができて喜んでいる。2台のロータスより前でフィニッシュできたこともよかった。レース前には考えもしなかったことだ。昨日の予選でフレッシュタイヤを1セット温存したのは正しい戦略だった。それによっていいスタートを切り、第1スティントをうまく走ることができたからね。いい戦略を立て、今日のレース中にも正しい判断をしてくれたチームに感謝する。次の日本が楽しみだ。新しいパッケージをさらに改良するいい機会にもなる。

決勝=6位 キミ・ライコネン
 予選結果から考えれば、今日のレースはそれほど悪くない。でももう少しいい結果を出せた可能性はあったと思う。表彰台争いをする速さはなかったけれど、最初のセーフティカー出動は不利に働いた。あれがなければあとひとつ上のポジションでフィニッシュできたかもしれない。ミハエルやニコより僕らの方が明らかに速かったけれど、レースの大部分を彼らの後ろで走ることになり、フラストレーションを感じた。ここはオーバーテイクが難しく、誰かの前に出るには、ピットストップを使うか、前のドライバーのミスに頼るしかない。まだドライバーズ選手権3位のポジションを維持しているし、トップのマシンと戦うためにこれからのレースでいくつか改良を導入する予定だ。日本で一歩前進し、そこから追い上げることができるといいね。

決勝=7位 ロメイン・グロージャン
 タフなレースだったけれど、最終的には悪くない結果が出せた。いいスタートをし、最初の数コーナーの間はかなり際どい状況だったが、ポジションを守り通した。ずっとマシンのフィーリングはとてもよかった。パフォーマンスは週末の初めに予想したよりはずっとよかったよ。
 キミの後ろに下がった。レース終盤彼の方が速く、彼を押さえても意味はなかったからね。ドライバーとしては、それがチームメイトであっても誰かを前に行かせるのは辛いことだ。でもこういう状況において僕らは合理的でなければならない。僕の目標はできるだけキミに近いペースを発揮することで、今日はそれを成し遂げられた。だから週末の初めには苦労したけれど、この結果には満足していいと思う。

決勝=8位 フェリペ・マッサ
 本当にタフで難しいレースだった。1コーナーでの出来事は残念だった。あの時のパンクがなければ、もっとフェルナンド(・アロンソ)に近いところでフィニッシュできたはずだ。そうすれば両選手権にとって大きなプラスになっていた。ピットインした後は、もうやれることはあまりなかった。目標は、タイヤをできるだけ長く持たせて、同時にできるだけ速く走るということだった。幸い2度のセーフティカーで各車の差がなくなった。ただ、最後のスティントでスーパーソフトであれほど長く走ることになるとは思ってもいなかった。F2012の今日のパフォーマンスは、昨日までの2日間とは全く違っていて、別のクルマで走っているような感じだったよ! 終盤になっても順位を上げるためにプッシュしていき、最後の2周になってようやくマシンを無事にチェッカーまで持っていくという考えに切り替えた。タイヤが事実上だめになっていたんだ。セナの動き? 規則ははっきりしているし、ドライバーはそれを尊重しなければならない。僕はすでに彼の横に並んでいた。彼は僕にスペースを残しておくべきだったのに、それをせずにウォールに押し付けたんだ。マクラーレンとレッドブルはかなり強力だ。でも今日の結果はチームにとってそれほど悪くないと思う。フェルナンドは大量にポイントを持ち帰ることができたからね。もちろん僕らはもっとパフォーマンスを向上させる必要がある。特に予選が重要だ。

決勝=9位 ダニエル・リカルド
 またポイントを取ることができて嬉しい。夏休み明けのシーズン後半を僕らはいい形でスタートできていることがはっきりしたね。この数戦、常に入賞してきたわけじゃないけれど、入賞争いには絡んでいる。それは嬉しいよね。セーフティカーが多少プラスに働いたのは確かだけど、その後は後ろのドライバーたちと戦わなければならなかった。9位にはとても喜んでいる。終盤のマーク(・ウエーバー)とのバトルは楽しめたよ。その前にマッサには抜かれてしまったけど。レース終盤には、ミラーはあまり見ずに、フィニッシュまで安定したラップタイムを出し続けることに集中した。

決勝=10位 セルジオ・ペレス(11位フィニッシュ後、ウエーバーのペナルティで昇格)
 難しい週末だった。本当に苦戦し、全くペースがよくなかった。レース戦略を分けるなど、あらゆることを試したけれど、結局今日はポイントには届かなかった。いくつかいいバトルはしたが、今日の僕にはオーバーテイクは難しすぎた。次の鈴鹿に向けて改善する必要がある。でも僕らは絶対にやれるよ。

本日のレースクイーン

かみやまやかみやまや
2026年 / オートサロン
S-CRAFT
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技
    【最難関は最初にやってくる】
    FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年4月号 No.1618

    新世代F1テクニカルプレビュー
    バーレーンで見えた5つのポイント

    新型GT500車両メーカーテスト
    「見えるもの。見えないもの」

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに
    御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円