バジェットキャップが導入されればF1から撤退するというフェラーリの発言は“見せかけにすぎない”あるいは“極めて馬鹿げた行動である”と、エディー・ジョーダンとニキ・ラウダがそれぞれ論じている。

 FIA会長マックス・モズレーが来季F1に4,000万ポンドのバジェットキャップ制を導入することを決定、これによってF1は二重構造のシリーズになってしまうとして反発したフェラーリ、トヨタ、レッドブル・レーシング、ルノーはF1撤退をちらつかせ、BMWも反対の意思を表明している。
 2010年F1のエントリー提出期限は5月29日に迫っており、フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロが会長を務めるフォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)は、モズレーとこの件について早急に協議を行うことを求めている。

 この件に関しジョーダンは、F1を去るとのフェラーリの発言は“見せかけ”にすぎないとの意見を示した。
「F1はフェラーリを必要としてきた」とジョーダンはスカイのジェフ・ランデル・ライブにおいて語った。
「(しかし)新たなチームの参入が見込まれるエキサイティングな状況の今は、フェラーリがF1を必要としていると私は考える」
「これはある種見せかけだと思う。私の予想では、フェラーリは決して撤退などしないだろう。彼らはF1とつながっている。完全にF1と一心同体なのだ。彼らにとってF1が唯一のマーケティングプログラムだ」

 一方ラウダはさらに踏み込んだ発言をしている。彼の考えでは、コストキャップこそが最も賢明な措置であり、これに反対するチームの言い分は“全く馬鹿げている”という。また、フェラーリは2005年に、マニュファクチャラーたちによるライバルシリーズ立ち上げの動きから手を引き、FIAと協定を結んでおり、この際2012年までF1に参戦する取り決めがなされていると、ラウダは指摘している。

「フェラーリはFIAおよびバーニーとの協定にサインしている。モズレーはこの(二重構造の)状況を極めて合法的に採用しているのだ」とラウダはドイツのスポーツ・ビルド誌にコメントした。
「すべてのチームがこれを求めていたのに、突然フェラーリが反対の立場を採った。本当に馬鹿げたことだ」
「モズレーとFIAがこの制度を容赦なく実行に移しつつあるのは喜ぶべきことだ。これは完璧に理にかなった対策である。4,000万ポンドはマシンだけを対象としており、純粋にテクノロジーのエリアのものだ。ドライバーのサラリーやマーケティング活動は別なので、チームは8,000万ユーロから1億ユーロの予算を持つことができるだろう」

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