サー・ジャッキー・スチュワートが、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)のスポーティングアンバサダーの役割を、今年無償で行うことを決めた。

 深刻な経営不振に陥り、政府から資金注入を受けたRBSの現状を考え、スチュワートをはじめとするスポーティングアンバサダーたちが契約を解除することが、国民にとってよいことであるとの主張がなされていた。
 スチュワートはRBSとの間に2011年まで400万ポンドに上る契約を結んでいるといわれている。以前はこういった批判を受けるいわれはないと主張していたスチュワートだが、その後、彼は心を変えたようだ。

「現在彼らと話し合いをしているところだ。私は非常に気前のいいオファーをした」とスチュワートは語ったと、イギリスのザ・タイムズ紙が伝えている。
「RBSと私は大変うまくいっている。私は2003年からここにおり、同行と非常にいい関係を築いている」
「我々には契約があり、関係がある。同行が私の仕事に極めて満足していることは分かっていただけると思う。誰も報酬を減らせなどと言ってきてはいないが、私から彼らにオファーを出した。同行と私の間の話だ」
「同行と提携できて非常に誇らしく思っている。私は同行とのいかなるトラブルともかかわったことがない。彼らをあるべき状態に戻すために力を貸したい」

「サー・ジャッキーは、2009年の契約上の役割を無償で行おうという申し出をしてくれた。RBSは心から喜んでこれを受け入れた」という声明をRBSは発表した。
「RBSが直面している財政的、経済的な状況の変化を認識し、サー・ジャッキー・スチュワートは契約の残り期間に関し、この数週間、話し合いを行ってきた」
「サー・ジャッキーは、今後3年にわたり、英国および世界中で顧客のサービスを行うことで独立した強さを再び築き上げるという新たな戦略目標をもって、当行をサポートすることを望んでいる」

 RBS広報責任者のアンドリュー・マクラフリンは、次のようにコメントしている。
「サー・ジャッキーは素晴らしい行為を行ってくれた。彼は何年もの間、グループのためにたゆまぬ努力を続け、大きな成功を収めてきた」
「この厳しい時期に彼が示してくれる貢献と誠実さに対し、RBSのすべての人間が感謝している」

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