WEC世界耐久選手権のLMP2クラスに参戦しているストラッカ・レーシングは、ル・マン24時間を前にタイヤをミシュランからダンロップにスイッチしたことを明らかにした。
今シーズンの開幕戦シルバーストンから42号車ストラッカ童夢S103・ニッサンを実戦投入しているストラッカ。開幕戦は上位のマシンが失格になったこともあり3位を獲得しているが、第2戦は首位から5ラップダウンの6位となった。今回の決断は、開幕2戦でダンロップ装着車と戦った結果下したものなのだという。ストラッカのテクニカルディレクターを務めるジェイ・ダベンポートは次のように語る。
「上位勢とのギャップを縮めるために、あらゆる機会を窺ってきたんだ」
「WECで我々は、ミシュランで走るただひとつのマシンだった。ダンロップにスイッチすることは大きな変化となるはずだ」
ダベンポートは、これまでのミシュランのサポートに対して感謝の言葉を述べるとともに、両者の関係はフォーミュラ・ルノー3.5で今後も続いていくと説明した。
またストラッカは、ル・マンに向けてダンロップを装着してのテストをスパで実施。ドライバーを務めるダニー・ワッツ、ジョニー・ケーン、ニック・レベンティスの3名ともに参加し、ダンロップタイヤで走行を行っている。
「スパでのテストは、直近のレースウィークのペースとのいい比較になったし、ル・マンに向けて、新たなタイヤでのセットアップを詰めるいい機会にもなったよ」とダベンポートも振り返っている。
ストラッカがダンロップにスイッチしたことにより、ル・マンのLMP2クラスでミシュランを使用するのは、SMPレーシングとクローン・レーシング、そしてペガサス・レーシングの3チームとなった。